知られざる地球の不思議さと手つかずの大自然を肌で感じる究極のエコツアー。地球の鼓動が聞こえる大地「南極」、
イヌイットの住民達、野生動物との出会いがある「北極」。何かを感じさせてくれる極地旅行。
個人旅行の旅だからこそ、他では味わえない感動が!

2018.01.23

【特集】南極大陸:いま話題の南極大陸、南極ってどんな所?
冒険家・荻田泰永さん

祝・日本人初、南極点無補給単独徒歩
冒険家・荻田泰永さん
(photo by 荻田泰永さん)

2015年、船橋市の非公認キャラクター・ふなっしーが南極でロケを行い話題になり、2017年には『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』が公開。

先日、201815日(現地時間/日本時間16日)には、冒険家・荻田泰永さんが日本人初の南極点無補給単独徒歩を成功。その偉業はもちろん、挑戦の過程が現地から直接送られてくるウェブサイト『南極点無補給単独徒歩到達への挑戦』が多くに注目されました。

そして今、大人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)では、世界の名だたる名峰に挑む『イッテQ登山部』で南極大陸最高峰のビンソンマッシフにチャレンジする企画が大いに話題になっています。

さて、あなたは「南極」が、どんな所なのかご存知ですか?

いま話題の南極大陸、南極ってどんな所?

南極イメージ

オーストラリア大陸のほぼ2倍に相当する巨大な大陸「南極」。その約98%は氷で覆われ、その厚さはなんと平均1.6km以上。最低平均気温はマイナス45℃にもなり、常に乾燥しています。この極寒の大地「南極」には、何があるのでしょう?

南極大陸に生きる動物はほんのわずか。ペンギン、シロナガスクジラ、シャチ、ダイオウホウズキイカ、オットセイ、アザラシなどが棲息しています。特にペンギンは種類が多く、亜南極域を含めると、コウテイペンギン、アデリーペンギン、キングペンギン(オオサマペンギン)、アゴヒゲペンギンなど8種類が棲息しています。
永住している人はいませんが、多くの国が研究所(基地)を設置しており、生物学、地質学、海洋学、物理学、気象学など様々な分野で研究が行われています。
そして何よりも南極は、ルールさえ守れば観光旅行で行くことができるのです。

 

南極を観光しよう

南極はその貴重な環境を守るため「南極環境保護法」が設置されており、単独で手軽に行くことはできません。旅行会社が主催するツアーにご参加いただき、必要な手続きを行います。

南極大陸

南極大陸に滞在、さまざまなアクティビティを体験しよう
南極大陸のベースキャンプ「ユニオン・グレッシャー」を拠点に過ごすツアーがあります。ベースキャンプには宿泊棟、食堂の巨大なテントが設置されています。超VIPの為の特別施設も出来ています。
大陸の夜は凍てつく寒さですが、お天気が良い昼間などはTシャツで過ごす人もいるほどの快適さです。湿らせたタオルをぶんぶん振り回す遊びは有名ですが、塵が無いので声が遠くまで届かないという体験は他では経験できません。
ここでは皇帝ペンギンの営巣地を訪問するツアーや南極点とそこにあるアムンゼン・スコット基地(アメリカ合衆国)を訪問するツアー、スキーや7大陸最後の山「南極大陸最高峰ビンソンマッシフ」登山、南極アイスマラソンなど、目的別のツアーが各種そろっています。

南極大陸
南極大陸
 地球上に残された無垢な大自然の中であなたの夢を叶えてみませんか?
南極大陸ベースキャンプ

南極は自然を破壊しなければ、何にでもチャレンジできる場所です。「南極大陸でこんな事してみたい!」のリクエストが可能です。
例えば、カイトや自転車などのアウトドアスポーツ、お芝居や音楽コンサート、ダンス、氷の彫刻作りなど。南極でやってみたいことをご相談ください。弊社トライウエルは、あなたの夢を実現するお手伝いをいたします。

(左写真:南極大陸ベースキャンプ「ユニオングレッシャーキャンプ」宿泊テント)

クルーズツアーで南極の魅力を堪能しよう
南極大陸の西北に長く突き出た巨大な南極半島や南極海に位置するサウスシェットランド諸島、南大西洋上、南極半島にほど近いフォークランド(マルビナス)諸島やサウスジョージア島では、さまざまな種類のペンギンをはじめ、オットセイ、アザラシ、海鳥などを見ることができます。ペンギン・コロニーでの撮影などはインスタ映え間違いなし!天敵の少ない環境でいきいきと過ごすペンギンはとても好奇心旺盛。手が届く距離まで寄ってきます。海上では巨大な氷河、純白の氷雪が作る大自然の造形美が堪能できます。またかつての捕鯨基地や探検家の足跡を語る博物館や科学基地の見学、スノーシューやカヤックなどのアクティビティも体験いただけます。
南極イメージ

20112月、南極クルーズツアー<フォークランド(マルビナス諸島)&サウスジョージア&南極半島1819日間>に参加するためアルゼンチンのウシュアイアに到着。今回は南極クルーズの出発点、ウシュアイアの町をご紹介します。

ウシュアイア市内を自由散策

桟橋にあるアンタルクティカ・オフィス

まずは今回参加するツアー会社「アンタルクティカ」のオフィスを訪ねる。南極の紹介をビデオで見せてくれたり、ツアーの予約もできる。到着の報告を済ませた後、次はウシュアイア市内のインフォメーションセンター。ここでウシュアイアの情報を手に入れて、早速市内見学に向かう。

ウシュアイア市内のインフォメーションセンター  

海岸沿いには、近代的な建物とお店が並ぶ。観光客の多さにびっくり。  

建物の壁画や店の看板にはこんなユニークな絵が!これも町の名物か?

いたるところに名所の標識があるので、迷子になることはない。

元監獄と船舶博物館 

「元監獄と船舶博物館」に入館してみる。入場料60ペソ。囚人たちによって機関車を走らせるための線路を作ったり石炭や木材を運んだりした様子が野外に展示されている。

囚人監督人が睨みをきかせており、足元に本物の猫が...何ともユーモラス

「元監獄と船舶博物館」は2階建ての造りになっており、各個室が展示室。2階部分は主に世界の監獄が展示されるというユニークなものだ。

世界の果て博物館

次に「世界の果て博物館」を見学。ここはかつて議事堂として使われていた。フェゴ島の歴史的建築遺産として1983年に国立歴史記念建造物として認定された。入場料30ペソ。ここは、1階のみでとっても小さな展示。この博物館ともう一つの展示施設が共通で入場できる。

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20112月、南極クルーズツアー<フォークランド(マルビナス諸島)&サウスジョージア&南極半島1819日間>に参加。アルゼンチンのウシュアイアより、南極に向けていよいよ出港です!今回は、クルーズ船内の様子をご紹介します。

■南極クルーズの始まり

集合場所のガスティノレストラン入口

午後4時、ツアー参加者がホテルアルバトロスにあるガスティノレストラン入口に集合。まずはここで名前を伝えて確認をとる。午後16時半に目の前にバスが止まり、乗車するとそのまま桟橋へ。

レストラン前に到着したバスに乗車

夕方、いよいよ乗船、17時頃よりウエルカム・カクテルパーティーが行われて、各国からの参加者が互いに自己紹介し合ったりして歓談する。そしていよいよ、南極に向かって出港した後、ウエルカムディナーが始まった。

フォークランド(マルビナス諸島)&サウスジョージア&南極半島19日間のコースマップ

キャビン(客室)に入ると、すでに荷物は室内に運ばれており、長靴と上下の防寒着も備え付けてあった。サイズが合わなければチェンジが可能だ。セーフティジャケットはオリエンテーション時にもらえる。

ツインキャビン(施設共用)

今回利用したキャビンは、施設供用のツインタイプ。広さは十分だ。2つのワードロープとベッドの下にも引出しがある。机と椅子、洗面台が一つ。両ベッドサイトの壁は、引出すと2段ベッドともなっているので、実際には4人が収容できる部屋でもある。

供用の施設、トイレ(写真左)、シャワー(写真右上)、洗面所(写真右下)

施設共用のトイレとシャワー、洗面所はとっても広くて清潔。キャビンの目の前にあったために、とても便利だった。  バーラウンジにはパソコンが備え付けられており、レジスター後に自分のアドレスをもらってメールを出すことができる。

プレゼンテーションルーム

バーカウンターのあるプレゼンテーションルームでは毎日レクチャーが開かれる。2台のパソコンと大きなスクリーンも完備。ここで皆と交流を深める。

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南極クルーズツアー<フォークランド(マルビナス諸島)&サウスジョージア&南極半島1819日間>の旅、第3回はフォークランド諸島をご紹介します。

【フォークランド諸島インフォメーション】

フォークランド諸島(Falkland Islands)は、南大西洋上にあるイギリス領で。スペイン語ではマルビナス諸島(Islas Malvinas)と呼ばれており、東フォークランド島と西フォークランド島の2つの大きな島、そして770を超える小さな島からなる。首都は東フォークランド島の東端に位置するスタンリー(Stanleymなたはポート・スタンリー(Port Stanley)。
東と西のフォークランド島にはそれぞれ山脈があり、最高峰は東フォークランド島にあるアスポーン山(754m)。それぞれの島のほとんどが不毛地帯だが、東フォークランド島の平坦な土地は羊の牧草地になっている。  

■フォークランド諸島クルーズ

ウエストポイント島

ウスワイアから船に乗り込み、向かったのは西フォークランド島の周辺。最初の上陸地がウエストポイント島。ここはアホウドリロックホッパーペンギンの営巣地。圧倒されるほどの数が仲良く一緒に暮らしている。

カーカス島

つぎに訪れたカーカス島はジェンツーペンギンとマゼランペンギンのコロニーがある。なだらかな丘を6Km近くロングハイキグしてペンギンたちに会いに行った。

カーカス島ハイキキング

翌日は東フォークランド島のジプシーコーブに向かう。ここはスタンレー(フォークランド諸島の首都)の反対側にある岸で、景勝地のひとつ。

ジプシーコーブ

ハイキングで景色を楽しむ。小さな花々が短い夏を精一杯咲き誇っている。

フォークランドに咲く花々

遊歩道の周りにはブッシュの中に小さなマゼランペンギンが顔をのぞかせている。観光客を見にやってきているようだ。

アップランド・グーズとマゼランペンギン

フォークランド諸島の首都スタンレーの町にゾディアックボートで上陸。上陸にあたって赤いカードを渡され上陸が許可される。 

フォークランド島スタンレーのインフォメーションセンター

まずは、桟橋にあるインフォメーションで地図をもらおう。日本語版はないが英語の充実したガイドブックが無料で手に入る。インフォメーションセンターはお土産やにもなっているので、ここでしかない切手やコイン、帽子、キーホルダーなどが購入できる。 

スタンレーの町 

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「フォークランド諸島(マルビナス諸島)、サウスジョージア&南極半島クルーズの旅」で、フォークランド諸島のつぎに訪れたのは、サウスジョージア島。ここでは3日間かけてあちこちから島にアプローチ。さまざまな景観とともにたくさんのペンギンを見ることができた。

【サウスジョージア島インフォメーション】 

南大西洋、南極大陸からほど近い海にぽっかりと浮かぶサウスジョージア島は、三日月の形をした全長180キロほどの島。100年前、探検家アーネスト・シャクルトンがエンデュアランス号に乗って南極横断に挑み、南極海の氷塊に阻まれて座礁し、1年4カ月にわたって漂流中、救助を求めるため救命ボートでたどり着いたのがここ、サウスジョージア島だ。半分が万年雪と氷に覆われている一方、半分はむき出しの岩と貴重な植物の生息地となっている。ここにはアーネスト・シャクルトンの墓や捕鯨基地跡、小さな博物館、イギリスの軍事基地がある。アザラシやジェンツーペンギン、キングペンギンなども観察できる。

■サウスジョージア島クルーズ

【フォーチュナ・ベイ(Fortuna Bay)】

サウスジョージア島フォーチュナ・ベイのキングペンギン

サウスジョージア島クルーズの第1日目はフォーチュナ・ベイに上陸。まっさきにキングペンギンとアザラシの歓迎を受け、感激!ここは彼らの一大営巣地となっている。自由に散策することができるので、アザラシの鳴き声を身近に感じ、ペンギン達の愛らしい姿を真近かにして満足感で一杯!

【元捕鯨基地・シャクルトンの足跡】

元捕鯨基地、シャクルトンが助けを求めに入った家(事務所)がある

サウスジョージア島2日目は海上から元捕鯨基地を見学。施設には立ち入ることは禁止されている。廃墟となった大きな鉄の塊は、撤去するには膨大な費用がかかるためそのまま放置されており、その当時、船からもたらされたネズミが増殖してこのあたりの生態系に多くのダメージをもたらしているそうだ。今回偶然にも私の乗っているクルーズ船に、フォークランドからサウスジョージア・ヘリテッジ・トラストの人々が“ネズミ退治”のために乗船してきた。生態系を守るのも、地球環境保護の大切な仕事なのだ。
 
100年前に探検家アーネスト・シャクルトンが上陸した島の様子がそのままの姿で残っているのが凄い!サウスジョージア・ヘリテッジ・トラストの女性と歴史家が、船のデッキから実際にその場を指しながら説明してくれた。シャクルトンが過ごした場所を目の当たりにしているのだということが、なんとも言えない感動!

【グリトビケン(Grytviken)】

 

サウスジョージア島の観光ハイライト、グリトビケン

次にグリトビケンへ上陸。ここはサウスジョージアの観光ハイライト、シャクルトンのお墓や教会、捕鯨基地、博物館、郵便局などを見ることができる観光拠点。博物館内には観光客のためのショップもある。きれいなトイレも完備しているので安心。各自好みと体力に合わせて、付近を自由に散策する組(教会の裏山に登って全景をみることも自由)とハイキング組(約6Kmを2時間半から3時間)、カヤック組の3グループに分かれて楽しんだ。

左写真はシャクルトンのお墓。 皆でウイスキーやアップルジュースを持ってシャクルトンの冥福を祈る

【ゴールドベイ/クーパーベイ】

ゴールドベイのペンギンたち

3日目の訪問地は、ゴールドベイ(Gold Bay)。上陸組とクルーズで沿岸にいるキングペンギンやあざらしを見てから上陸する組とに分かれて探索。
 
お天気は最高!ここでも出迎えくれたのがキングペンギン、ジェンツーペンギンとアザラシたち。本当にキングペンギンとあざらしの楽園におじゃましている気分だ。 

アザラシの愛らしい姿も

午後からはクーパーベイへ。沿岸にいるマカロニペンギン、キングペンギン、あごひけペンギンなどの営巣地をゾディアックボートで見学。奇岩の岩肌には大きなケルプが発達しており、波に揺れている。その上に乗るアザラシやペンギン、海鳥たち…。飽きることはない。

クーパーベイ、奇岩の上にケルプに囲まれたアザラシ

【リスティング氷河(Risting Glacier)】

リスティング氷河

3日目の夕方、船は奥深いドリガルスキ・フィヨルド(Drygalski Fjord)に侵入、そのつきあたりにあるリスティング氷河を見学。船からの眺めでしたが、「素晴らしい!」の一言。この後、船はサウスジョージアを後にし、サウスオックニー諸島へと向かう。 

 

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フォークランド諸島(マルビナス諸島)・サウスジョージア&南極半島クルーズの旅でフォークランド諸島、サウスジョージア島を訪問した後、次に訪れたのは、「サウスオックニー諸島」。

 

【サウス・オークニー諸島インフォメーション】

南極海に浮かぶコロネーション島 (Coronation Island) 、ローリー島 (Laurie Island) 、パウエル島(Powell Island)、シグニー島 (Signy Island) 、サドル諸島 (Saddle Islands) などからなるサウス・オークニー諸島(South Orkney Islands)。コロネーション島が最も大きい島で、標高1266mのニヴェア山 (Mount Nivea)を持つ。

1821年にアメリカ人のナサニエル・ブラウン・パルマー (Nathaniel Brown Palmer) と、イギリス人のジョージ・パウエル (George Powell) によって発見された当初、パウエル諸島(Powell's group)と呼ばれていたが、1823年、ジェームズ・ウェッデル(James Weddell)が訪れ、サウス・オークニー諸島と改名された。 1903年にウィリアム・スピアーズ・ブルース (William Speirs Bruce) が気象観測基地を設立、1904年にアルゼンチン側の気象科学者に譲渡、1951年にオルカダス(Orcadas)基地と改名された。基地は現在も使われており、1908年、フォークランド諸島属領の一部となった。その後1947年、シグニー島にイギリス政府の機関であるイギリス南極観測局が海洋観測所を開設。イギリスとアルゼンチンが領有権を主張しているが、領有権の主張は凍結されている。

■サウスオックニー諸島(South Orkney Islands)  
【オルカダス(Orcadas)基地】

ソディアックボートでオルカダス基地に上陸

まずは上陸組と沿岸クルーズ組の2班に分かれ、交互にエクスカージョンが行われる。なかなか訪れるチャンスのない場所である。エクスペディションリーダーのエイロンは、2000年に訪れて以来とのこと。ここでは最新の注意が必要とされる。ゾディアックボートに乗り込んで上陸する際に、事前にゴム長靴を洗うことを義務づけられた。

あごひげペンギン

沿岸のまわりには、あざらしとあごひげペンギンが暮らしている。上陸すると故郷にむかってお墓が並んでいた。景色の美しい場所だ。

オルカダス基地

 

1904年からある気象観測所では、7名で越冬しており、夏期にはそれが約20名弱になるらしい。上陸すると、アルゼンチン隊の隊員が一通り案内してくれた。観光客がくると基地は土産物屋に変身。小さな博物館も当時の観測所であったようだ。小高い山肌の中腹におかれた気象観測場にはGPSと地震観測計もあるとか。
 
次はいよいよ南極半島!巨大な氷河、美しい海岸線、ペンギンたちのコロニーなど素晴らしい景色が待っている。

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フォークランド諸島(マルビナス諸島)・サウスジョージア&南極半島クルーズ19日間の旅で、最後に訪問したのは「南極半島」。サウスオックニー諸島から1日かけてクルーズ、徐々に大きな氷山が見えはじめる。

夕日が氷山に陰を落とすドラマチックな風景

ウスワイアから南極半島にダイレクトにいくよりサウスオックニー諸島から向かう方が大きな氷山が多いと感じた。午後8時半過ぎのサンセットも素晴らしい!! 

 

【南極半島インフォメーション】

南極半島(Antarctic Peninsula)はドレーク海峡を挟んで南アメリカ大陸の対岸に位置し、西経70度から60度にかけて南極大陸から突き出した半島。半島の最北端は南緯63度付近にあり、南極大陸では珍しく南極圏外になる。東はウェッデル海に面してラーセン棚氷が張り出し、西はベリングスハウゼン海で大小の島々がある。南極半島では、多くの野生動物とともに、変化に富んだ風景を見ることができる。 

■南極半島クルーズ

【ポーレット島】

強風のため目の前の島には上陸できず…

早朝、ポーレット島に到着。ソディアックボートで上陸を試みるも、強風のため島への上陸予定はキャンセル。ちょっと残念だが、大自然を相手にあらがうことはできない。船はそのままベガ島へ向かう。付近に浮かぶ多くの氷山は圧巻だ。

【ベガ島】

ベガ島で見た素晴らしい景色

ベガ島の西海岸付近に上陸。多く氷山が浮かんでいた。氷山の周りをゾディアックボートで巡ったり、上陸後は小高い山の上から全景を眺める。素晴らしい景色だ!

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フォークランド諸島(マルビナス諸島)・サウスジョージア&南極半島クルーズ19日間の旅で、最後に訪れた南極半島クルーズの2日目は、ベガ島からオルレアン海峡を越えてパーマー群島を巡り、ついに南極半島に上陸!
 

■南極半島クルーズ


【パーマー群島/ミケルセンハーバー】

(写真左上)丘にジェンツーペンギンたちがまるで道標のように立っている(写真左下)ペンギンの雛がカモメの餌食に!!(写真右)寄り添うジェンツーの親子  

ミケルセンハーバー(Mikelsen Harbour)に上陸。残雪を踏みしめながら少し小高い丘に登る。そこからの景色は最高だ。ジェンツーペンギン営巣地を訪問。かわいい雛をだいているジェンツーの親子や雛がトウゾクカモメの餌食になっている姿を見かけた。寒々とした地に必死に岩にむかってじっとしているペンギン、自由きままに歩き回るペンギンなど、時を忘れて見入ってしまう。

【南極半島/ポータルポイント】

とうとう南極半島の大陸に足を踏んだ

午後8時過ぎ、南極半島ダンゴ海岸のポータルポイントに上陸。初めて南極大陸の一部に足を踏み入れる瞬間だ。ここでシャンパンと上陸の日にちの入ったパネルを持ち記念撮影。

フォークランド諸島(マルビナス諸島)・サウスジョージア&南極半島クルーズ19日間の旅の、最後の訪問地「南極半島」クルーズも3日目を迎え、いよいよこれがクルーズの最終となる。
 

■南極半島クルーズ
 
【ルーメル海峡】


早朝にうっすらと雪が降っていた。
6時ごろよりルーメル海峡を通過。ここは南極半島のハイライトだ。
朝日の中、神々しいまでの景色に出合い、感動!

【ピーターマン島】
ピーターマン島に上陸。 氷の上を歩いてジェンツーペンギンとアデリーペンギンを見学。まわりの景観も素晴らしい!

(左)岩場に群れる鵜。
(右)ペンギンロードかと思ったがヒューマンペンギン(人)の跡だという、納得!

【氷河クルーズ&プレネウ島】

ピーターマン島訪問の後、氷河クルーズにでかける。
ここも、多くの氷山が点在していた。岩場のごろごろしているプレネウ島に上陸し、氷山の周りをゆっくり見学する。足場に気をつけながら歩かないととっても危険な場所だ。欧米人は平気な感じで歩いていたが
ここでは、ジェンツーペンギンとあざらしのコロニーを見学。

 

【南極半島/ネコハーバー】
今日が南極半島最後の上陸日となる。
まず向かったにはダンゴ海岸ネコハーバー。ここも南極半島の観光ハイライトだ。
雪がぱらついていたが、風がなく雪のせいで、思うほど寒くはない。3度ぐらいだろうか。

雪山の頂上をめざして登り、帰りはそこから滑っておりてくる人たちもいた。
頂上では、瞑想の時間があり静かにペンギンの鳴き声や鳥の声、時々とどろく氷河の崩落の音に耳を傾ける。そして今いる幸せを実感。

海岸では、勇気ある女性たちが水遊びに挑戦。水温2度! カヤックの人たちもペンギンの泳ぐ姿をまじかに見学していた。

【クーバービル島】


いよいよ南極半島、最後の訪問地、クーバービル島に上陸。とっても素晴らしい景色だ。
エクスカージョンは上陸組とクルーズ組に分かれた。最後にもう一度、ペンギンを見るために上陸組に参加する。途中、ジェンツーペンギンの卵を見つけた。
岩肌には特有なコケが生えている。南極半島だけに生息する小さな草は芝生ぐらいの長さにしか成長しない。その後ゾディアックボートでクルージングしながら戻る。

 

■旅を終えて

今回のクルーズもアッと言う間の19日間の旅だった。
フォークランドやサウスジョージア島までの盛りだくさんの上陸やハイキング、ゾディアッククルージング、船内のセミナー…。
訪問する場所ごとに見るべきハイライトがあり、わくわくしながらの上陸だった。
特に印象に残ったのがフォークランド諸島だ。最初の上陸地で見た無数のアルバトロスと仲良く暮らすイワトビペンギンのコロニーだった。どれを見ても表情が美しく、いくらでもシャッターがきれた。 
サウスジョージア島には約40万のつがいのキングペンギンがいるとのこと。その内の一大営巣地「キングペンギン達の楽園」は壮観な眺めだった。 
そして、私の一番のお気に入りの場所は、不屈な精神とリーダーシップを発揮したアーネスト・シャクルトンの墓地訪問とかつての捕鯨基地跡。もちろん、南極半島の冒険クルーズも見逃せない。
南極は、何度訪れてもその景色に見惚れ、この世に生かされていることを強く実感させてくれる特別な場所だ。

今まで<南極は船でしか行かれない場所>でしたが、近ごろでは航空機で南極半島に飛び、そこから船で巡る「フライト&クルーズ 」が人気です。そこで今回、その秘密を探ろうと、フライ&クルーズツアー7日間ツアーに参加しました。
※この記事は、2012年1月2日〜1月8日に催行されたフライ&クルーズツアーに参加した弊社トライウエルインターナヨナル㈱・田島和江の体験記です。

人気の秘訣、其の1:快適でお手軽&魅力が凝縮

※全ての写真はクリックすると拡大でご覧いただけます 

【第1日目】1月2日:プンタアレーナス(チリ)

ここまで日本から約30時間以上もかかってやってきました。南極への旅は、ここ<プンタアレーナス>から出発します。

今回参加する<南極フライ&クルーズ>は、前泊のホテルが含まれており、長旅の身体を休めて、チリ時間に合わせるには、とっても良い日程です。

左写真は、<ホテル・レイドンフェリペ>。ここがクルーズ前泊&後泊に利用するホテルです。
とっても快適で清潔感があります。インターネット回線も無料!

ホテルにチェックインした後は、街の散策に出かけます。
右写真は、少し小高い丘から眺めた<プンタアレーナス>の町の風景。
どこを歩いても安全です。

手入れの行き届いた庭が多く、色とりどりの花々を眺めるのも町歩きの楽しみのひとつです。

 

 

<写真左から>
■市内のところどころにある壁面を利用した絵
■こちらも市内の歩道で見つけたKIOSKのようなものだろうか
■以前に訪れた時よりも少し色あせていたが、まだ健在。とってもユニーークなだまし絵
■町の中の小さなお店のショーウインドーに可愛いペンギングッズ

【第2日目】1月3日:プンタアレーナスから南極半島へ出発!

いよいよ南極へ向けて出発、一番エキサイティングな日です。 本当にフライト出来るのか?南極のどんなところに航空機は降りるのか?ワクワクします。

プンタアレーナスからのチャーターフライトは指定席ではありませんが、ボーディングパスが配られます。歩いて航空機へ。
左写真は今回のフライト機<BAE146-20070名乗り(エンジン:4ターボファン、ハニィウエル ALF502R-5)。

2時間の飛行で<南極半島のキングジョージ島>に到着!気温5度。
この間を船で行くと、途中、難所のドレーク海峡を通過し、約3日間はかかるというのに、あっと言う間に南極です。
船酔いに悩まされることなく、なんと快適お手軽なことでしょう!これぞ<人気の秘訣>なんですね。

さて、滑走路のある<フレー基地>は、1969年気象基地として開設されましたが、現在では、チリの南極への玄関口として重要な場所になっています。
滑走路から基地を抜け海岸へ。ゾディアックボートに乗り、今回のクルーズ船<オーシャンノバ号>へ向かいます。

 

いよいよ、南極の旅の始まりです!
創る芸術的な氷河、野生動物との出会いなど、南極ならではの大自然を満喫し、かつての捕鯨地や各国の観測基地を訪問します。約5日間のクルーズですが、南極の魅力が凝縮された日程にワクワクします(^O^)

<写真左から>
■海岸からゾディアックボートに乗り、オーシャンノバ号へ
■今回、南極をクルーズする「オーシャンノバ号」
■ゾディアックボートからオーシャンノバ号に乗船。階段がないのでとっても安心して乗り降りできる
■乗船後、スタッフの紹介やこれからの諸注意などのオリエンテーションを受ける 

次回へつづく... 

 

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 人気の秘訣、其の2:効率よく訪問地上陸

※全ての写真はクリックすると拡大でご覧いただけます

【第3日目】1月4日:南極半島&サウスシェットランド諸島クルージング

今日から南極半島を数日間かけて周遊し、ソディアックボートでの探索や数々の観光スポットに上陸、さまざまな哺乳動物や氷河を観察します。どんな場所に行くのかとっても楽しみ!

午前中に最初の上陸地<ミケルセンハーバー>へ(写真左)。 ここは19014年にスウェーデン南極探検隊によって発見され、かつては捕鯨船の停泊場所であったところです。気温2度。

<写真左から>
■ペンギンロードを歩くジェンツーペンギン。そんなに急いでどこへいく?
■船の残骸が以前に訪問したままの形で侘しく残っているのを発見
■船を背景に記念撮影。完璧な防寒服で身を固める

 

午後は<ハイドロガ ロックス>へ。途中、船上から大きな氷山が至る所に見えだします。 ハイドロガ ロックスに上陸。ここは岩山の島。気温5度。ジェンツーペンギンの営巣地やハイキングを楽しみます。

<写真左から>

■船上から見た大きな氷山 ■赤旗が歩行禁止区域 ■氷上に寝そべる南極アザラシ ■雛を抱くあごひげペンギン

 

【第4日目】1月5日:サウスシェットランド諸島クルージング

今日は午前中、<英国の元科学基地>を訪問します。現在は、博物館とお土産屋さん、郵便局も! その隣は、大きなアデリーペンギンと鵜が繁殖地に使用していました^^;。気温2度。

<写真左から>
■英国の元科学基地
■ポートロックロイ 博物館内部。基地の内部は当時のまま
■前方、はるか彼方の山の頂上にロングハイキングの一団を見つけた!
■ポートロックロイの隣には、鯨の骨がそのまま残っていた

 

午後には<ルメール海峡>へ出て<サウスシェアベイ>へ向かいます。

南極半島で一番の美しいハイライトといわれる<ルメール海峡>。南極の代表的な景色でコダック海峡とも呼ばれています。ここはカニクイ、ウエッデル、ヒョウアザラシなどの楽園です。

<写真左から>
■なんとも美しいルメール海峡の風景
■途中で氷上に寝そべっている南極アザラシを発見
■船上からみる見渡す限りの氷の大海原
■クジラ発見!!ザトウクジラだ!

 

サウスシェアベイ>では、氷上を歩き小高い丘までハイキング。ここでもやっぱりペンギンの愛らしい姿が見られます。

<写真左から>
■氷上を歩き小高い丘までハイキング
■ならんでお散歩、ジェンツーペンギン
■ペンギンロードを歩く、ジェンツーペンギン
■人間ロードを作る。丘から滑り下りるのは最高の気分!

次回へつづく...

※全て写真はクリックすると拡大でご覧いただけます 

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人気の秘訣、其の3:たくさんの生き物に出合う

【第5日目】1月6日:サウスシェットランド諸島クルージング

今日もサウスシェットランド諸島の素晴らしい観光ポイントを巡ります。 さて、どんな生き物に出合えるか?

午前中の訪問地<パラダイスベイ>に上陸。気温2度。 ここはかつての捕鯨船停泊場所。チリの基地もあります。

<写真左から>
■アザラシの泳ぐ姿を発見!気持ちよさそう!
■ゾディアックボートに乗って沿岸付近を観察
■大きなクラゲを発見! 
■パラダイスベイの小高い丘から眺める景色はやはりパラダイス!

 

午後は、南極半島のハイライトのひとつ、<ダンゴ島>へ向かいます。気温4度。
ここには1600羽のジェンツーペンギンのコロニーです。
早速、山頂までハイキング。ミンククジラやザトウクジラを眺めるには最高の場所です。

<写真左から>
■丘の右手がピンクに染まっているのは、ペンギンの排出物...^^;
■山の山頂まで登る
■ここでもやっぱりペンギンロードを歩くジェンツーペンギン
■なんとも愛らしい南極アザラシ

 

【第6日目】1月7日:サウスシェットランド諸島クルージング

今日の訪問地は、南極一番の観光スポット<デセプション島>とポピュラーな上陸地である<ハーフムーン島>の<ヤンキーハーバー>。

まず訪問するのは、活火山の<デセプション島>。 かつての捕鯨基地で栄えた場所で、温泉があることでも知られています。

<写真左から>
■南極一番の観光スポット、デセプション島
■廃墟となった工場を各自見学
■山の上まで登ってみるとすごい断崖。小さな湾が広がっていた。
■温泉があるというので思いきって海へ!外気マイナス5度、海水温度2度、風強し。寒い!!(>_<)

 

次に<ハーフムーン島>へ。ここがこの旅で最後の上陸地です。
気温3度。ここは1820年初めごろより、英国人と米国捕鯨人達の間ではよく知られた場所です。

<写真左から>
■ハーフムーン=半月型のビーチに上陸
■まずはスタッフの諸注意を聞く
■ビーチ前に聳える岩山
■ジェンツーペンギンの営巣地。皆、大きなカメラを持って撮影に熱中

次回へつづく...

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人気の秘訣、其の4:「南極の過去と現在」を体感 

【第7日目】1月8日:キングジョージ島からプンタアレーナスへ

最終日。あっという間の南極クルーズでした。 短い期間にも関わらず、複数の島に上陸し、野生の動物たちに出会い、大自然の素晴らしさに感動。また、各国の基地や基地跡から南極のロマンを感じることもできました。

船はキングジョージ島のフレイ基地(ロシアの基地です)に帰港。この後、チリのプンタアレーナスまで飛行機に乗って帰ります。
それまでの間、<フレイ基地>と周辺を散策しましたので、写真でご紹介します。

<写真左から>
■ロシアの基地。ここでロシアのスタンプをもらう
■建物に入るとスタッフが旅券にスタンプ
■フレイ基地にある各国への距離サイン

<写真左から>

■近くの高台にあるロシア教会 ■小さな教会の内部はとっても華やか! ■牧師が快く迎え入れてくれた

次回へつづく...

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人気の秘訣、其の5:自然が作り出す芸術作品「氷河」

南極での観光ハイライトで忘れてはならないのは<氷河>です。
言葉では語りつくせぬ南極ならではの迫力と造形美を、写真でご堪能ください。

次回へつづく...

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人気の秘訣、其の6:快適なクルーズの旅を満喫

寝て起きたら、そこはパラダイス。それがクルーズの魅力です。 ホテルからバスや電車で観光地まで移動することを思うと、何と贅沢なことでしょう。

南極クルーズの場合、夜は写真撮影のノウハウ教室や訪問地のレクチャー、南極で出合える動物の話などさまざまなカリキュラムが用意されているので、退屈などとは無縁です。もっとも日中、ハイキングをしたり、夢中になってペンギンを見たり、撮影したりと、連日興奮することばかりなので、夜は早くに寝てしまうことが多いのですが...^^;

今回乗船したオーシャンノバ号の船内施設および、気になる食事などを写真でご紹介いたします。

<写真左から>
■オーシャンノバ号 ■船内でいただく朝食風景。種類も多く大満足のバイキング
■船内のラウンジには自由に利用可能なDVDモニターが ■船内にある図書館

<写真左から>
■アフタヌーンティー時の手作りクッキーとケーキ ■ダイニングルームは自由席
■メインは、魚、肉、ベジタリアンの3種から選べる ■毎日変わるデザートも楽しみ

旅の感想 

今回の旅は、すべてスケジュール通りで、素晴らしい南極を体験できました。
航空機を利用したフライ&クルーズは、とってもコンパクトに南極クルーズを楽しめるので、日本人観光客にはとってもお薦めです!
船内も快適ですし、何と言っても飛行約2時間で南極に行けるのが良い!
ちょっとお高めですが、スタッフも皆親切で納得の価格だと思いました。お帰りの後泊が無料とうのも嬉しいニュース(^^)v。

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コース紹介


注)すべてのコースは、海外主催会社が催行する旅行ツアーとなります。お申込みにあたり、自己責任の上でのご参加となりますことご承知おきください。