「人生に一度の大冒険」 脆くて繊細な極北の生態系
極北に棲む植物や動物など南の生態系と比較すると、とっても繊細で乱れやすくなっています。大自然が作り出す氷河とそこに生まれ共生する生き物たち。一つの死が新たな生が産まれ脈々と連綿とした流れがみてとれます。この地域では、一度その生態のバランスが崩れると元にもどるのに長い長い時間がかかります。
このような環境を考慮しながら、この地に住み極北の自然を熟知したイヌイット達の営みに触れ、実体験できるのが<北極旅行>の醍醐味です。 ふんわり柔らかなツンドラ地帯では、カリブーの集団やジャコウ牛の群れが見られることでしょう。
「郷に入っては郷に従え」 極北探検&クルーズを楽しむコツは順応力!
壮大な自然が広がる極北の地は、常に状況が劇的に変化していきます。霧もしばしば現れて目の前が真っ白くなることもありますし、ツンドラ地帯でのハイキングは、日差しが強く、半そでTシャツでも快適に楽しむ日もあります。
探検リーダーは、気象(氷や風など)に注意を払いながら日々の活動日程を安全で快適なツアーになるよう心がけています。北極旅行・北極クルーズにご参加される方は、環境に順応し、臨機応変、ポジティブに行動することが、極北探検&クルーズを楽しむコツなのです。
「北極地域が危ない!」 今だからこそ訪れたい北極
先進国が争って天然資源の争奪戦を展開している北極地域。地球温暖化現象でハイスピードで融ける氷の姿...。開発と破壊により、徐々に生態系の乱れや壊滅の危機が迫っているようです。
短かな夏だけに懸命に咲く小さく可憐な花々、過酷な環境の中で懸命に生きる動植物たち。
一見平和で美しい極北の地が、今何を私たちに問いかけているのでしょう。自然共生の生の姿を、是非その目でご覧ください。
冒険家の夢と足跡をたどる
フランツ・ヨゼフ島(北極点コース)、スバールバル諸島、グリーンランドの島々は、すでに8世紀にヨーロッパ人が訪れていた場所です。11世紀のバイキングたちは、グリーンランドへと航海しました。16世紀には、ドイツの探検家達がスバールバルの地図を作りました。フランツ・ヨゼフ島は、135年前に発見されたごく最近の出来事でした。
ヨーロッパの端に位置する未踏の地域を訪れて、ロマンあふれる冒険家たちの夢を追い、足跡をたどることも、北極クルーズの魅力のひとつです。
自然界のふしぎを探訪
私どものクルーズコースは、UNESCO国際生物圏保護区を探索します。
ヨーロッパの最北端に位置する島々では、陸地に棲む4種類(北極キツネ、白クマ、ジャコウ牛、トナカイ)の哺乳動物がこの群島に生息しています。
どんな生物に出会えるのか、どんな自然を見せてくれるのか、自然界で起こるサプライズ。毎日が探検気分です。
豊富な海洋の生態系を見る
スバールバル諸島、フランツ・ヨゼフランド、ノバヤ・ゼムリャに囲まれたバレンツ海は、多様性に富んだ野生生物の宝庫です。
パフィンやウミガラスの営巣地、ケルプフォレスト、サンゴ礁、セイウチ、北極クジラなどが生息しています。
豊富な知識を持つ探検リーダーの案内で、この地域に棲む野生生物をご自分の目で見るチャンスです!