北極圏の人気者パフィンに出合う 〜フランス領サンピエール島&ミクロン島〜
【9日目】 7月24日(日)15℃〜18℃ 霧のちくもり
サンピエール島&ミクロン島はフランス領の小さな島。上陸前、フランスの税関&パスポートコントロール船がやってきて、海上でチェックを受けます。私たちはサンピエールの波止場から上陸。島全体が保護されています。
ところどころにあるサンピエール島とミクロン島の地図がデザインされた道案内の標識がお洒落です。ここでの公用語はフランス語。中央広場前のインフォメーションセンターでこの周辺の英語版パンフレットをもらって、カラフルな店や家が並ぶ街を散策します。17世紀にフランス人が入植した当時の人家や教会などがそのままの形で残されています。木材や金属すべてをフランスから持ってきたとのこと。厳しい気象状況の元で信心深く、敬虔に暮らしたフランス人の姿を垣間見た気がしました。
ここでのハイライトは海鳥観察です。ゾディアックボートに乗って海岸沿いの崖に近づくと、ハシブトウミガラスの群れ、そしてお目当てのパフィンに出合えました。人を寄せ付けない岩壁に巣を作っています。体長は30cmに満たない鳥ですが、海に面した断崖の上に暮らしています。独特の風貌が愛らしく、北極旅行での人気者。非常に警戒心が強く、なかなか近づけず、素人では上手に写真を撮るのが難しいのが難点です。この日は沖合でクジラを見ることもでき、大収穫でした。
【写真】サンピエール島&ミクロン島。カラフルな町は17世紀の博物館です。岩場の叢に赤い嘴が目につくパフィンは、愛くるしい顔の人気者です。
SAINT-PIERRE ET MIQUELON サンピエール島&ミクロン島 |
サンピエール島と隣にあるミクロン島は、ニューファンドランド島の南部に浮かぶフランス領の小さな島です。17世紀初頭にフランス人が入植したのが始まりです。巨大なフランス植民地帝国をこの北アメリカに築いた名残が今日でも島に漂っています。サンピエールは2つの島の行政をつかさどる町。ミクロン島はサンピエール島よりさらに大きな島です。カナダ北東部は歴史上、英国人とフランス人による領地争いが繰り広げられましたが、この2つの島には英国人だけでなくアメリカ人さえも関与せず、現在でも北米においてフランス領として残る貴重な場所でもあります。 |
体験記:10
【10日目】ノバスコシア州ルイブール
旅の終点は深い霧に包まれたルイブール
午前8時、船は出港地と同じ地ルイブールに到着。深い霧につつまれての下船は、とっても幻想的でした。