ITBベルリン2013レポート

ITBベルリン2013
2013年3月6日(水)〜10日(日)

 

ITBベルリン今年もITBベルリンに行ってきました。今回の会場は、だいぶシンプルになってきているように感じました。「エコ」と言えば、そういえるのかもしれません。配布用の印刷物が最小限に抑えられていたり、ギヴアウェイもほとんどありません。会場を楽しませてくれるアトラクションや被り物などの人たちも静かで、少ないように感じました。ブースの作りは今までと変わりませんが、華やかさが少し欠け、その為か会場が広い印象を受けました。

※ITBベルリンとは

(上写真)いくつかの出入口があるが一番大きなITBベルリンの入口(サウスゲート)。今年の公式パートナー国はインドネシア。現在の経済を象徴しているようです。

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ITBベルリンけれども人の多さはかわらずです。参加者は皆ジャケットとネクタイ、カジュアルな服装は制限している為、皆、紳士淑女のビジネスの社交場である雰囲気を醸し出しています。
アルジェリアのブースは、簡素であり、訪れる人もいないのがちょっと気になりました。日本のブースもおとなしく、韓国にかなりの遅れを感じます。アジアコーナーでは、タイ、インドネシア、マレーシア、中国、韓国などが目立ったブースでした。やはり世界の経済状況もこのような見本市には大きく反映されています。

(右写真)昨年もそうでしたがアジアコーナーの正面は韓国のブース。とっても多くの人たちが集まっていました。国自体の活気が伝わってきます。

 

毎回大人気のe−Travel Worldは非常に興味があるセッションです。いつも大勢の人だかりで立ち見がでるほど。最新の情報と共にITに焦点を合わせて「旅」をあらゆる角度から検証するレクチャーです。その中で私が参加した講座をご紹介します。

 

ITBベルリン■アジアにおけるオンライン旅行とマーケット事情

アジアでのネット利用環境は44.8%。ヨーロッパの21.5%に比べて、ネットを使う人口が明らかに多いことを踏まえ、これからのマーケットはダントツにアジア圏内だということです。注目すべき国のトップは中国。今後伸びるだろう国はベトナム、インドネシア、フィリピンと。オンライン上での旅行販売が活発になり、旅行市場はこれからまだまだ伸びるという理由です。

 

■オンライン旅行マーケットと熟年層旅行

このレクチャーはドイツ語だったので、ベースはドイツで起きている現状況と熟年に焦点をあてたものでした。しかしドイツも日本と同様に高齢化社会であり、熟年層が旅に対して抱いていることもほぼ同じであることがわかりました。

ITBベルリンつまり、普通の旅は望んでいないということであり、ユニークで今までにないような強烈なる思い出が作れるような旅へのニーズが高いということ。一生涯を通して、深く印象に残る旅を望んでいるのです。その例として極地旅行も取り上げていました。
熟年層のネット環境も徐々に伸びているようです。これまでのIT環境では、PCなどの操作がむずかしく、若者の為の道具としてみられていましたが、タブレットの普及により、タッチパネルで容易に旅の情報を得ることが可能になった事が影響しているようです。
一方、情報が得やすくなった為に、どこにも行く必要もなくなったともいえ、これは熟年に限らず若者もその傾向があるとのこと。スマホに夢中で旅にいく時間がなくなったというのは日本ばかりでなく、どこの国も同じ状況にあるようです。潜在顧客がたった一度のタップで思い描く情報を入手できること、そのアプローチと解決策を探るレクチャーでした。

■ニューカルチャーとしての旅で利益を上げるにはどうするか?ヤング層旅行を考察してみよう

ITBベルリン過去2年間で倍増以上の業績をあげた買収やM&A会社の活動をケーススタディしながらの説明によると、ヤング層に焦点をあてて考察すると若者旅行の売上額は、音楽市場や世界規模のコーヒー店市場に比べて、3倍も大きな市場。若者市場は世界規模で20%の増加が見込める市場だそうです。
現在、2億700万人の若者が旅にでており、その歳入はUS$185Billon(兆)。クルーズ市場のUS$29billionと比較するとかなりの金額に差がみてとれます。2011年はUS$185Billonであったが2020年にはUS$320Billonと予想しています。
その背景には、中間層の成長と奪収収益、世界的な旅行業界の流れとヤング層市場の変化、教育市場や旅行体験ツアーなど旅の形態の変化、高校や大学を休学して一定期間を旅にでるような長期にわたっての旅行目的の変化があるようです。
これからは、中国、ロシア、インドなど、新しい国の若者の移動がかなり伸びることが確実です。彼らはブランド好きで、情報元はメディアからの周知が一番大きいと言われています。ネットで情報を得たりTVからの情報も重要な情報源となっているようです。
このコーナーでのセミナーも大勢の参加者がみてとれました。ヤング層に焦点をあてた旅作りや動向も、将来的には重要なキーを握っていると感じました。グローバルに人の動きを把握できるようになった現在、市場は世界に広がり、商談もさらなるグローバル化の中での展開が繰り広げられています。

 (写真上から)どこのブースもおしゃれなブース作りです。その国の観光に関する関心度がよくわかります。/アジアは何と言っても民族衣装が良く似合う民族が多く毎回、とっても綺麗な人たちが集まってきます。欧米人もここのコーナーは外せません。/チリのブースです。早朝の為、人が映っていませんが、会場時間になるとかなり人であふれます。

 

ITBベルリンとは...

【概要】 世界最大かつ最も重要なトラベル・ツーリズム・トレードフェアとして知られる「ITB Berlin」は、ツーリズム産業におけるバラエティ豊富な商品とサービスが世界中から集結し、様々な会議やイベントも行われる国際的な見本市として業界から高い評価を得ています。来場者数、出展者数ともに毎年着実に増加しています。1万社を超える出展者にとってITBは、約18万人の来場者にディスティネーションの魅力をアピールし、11万人の専門ビジターとのビジネスを可能にする場です。会期中、前半3日間は商談のための「トレード・ビジターデイ」が確保されており、後半2日間は一般来場者にも開放され、出展各社は消費者へのPR活動も合わせて展開します。トレード・ビジターにとってITBは、世界180の国や地域の豊富な旅行商品について最新の情報を入手し、カウンターパートナーと直接コンタクトできる見逃せない重要な見本市です。www.itb-berlin.com

【対象ビジター】 旅行代理店、旅客輸送業者、ホテルマネージャー、観光振興団体/組織、観光出版業など
【併催イベント】 ITB会議:会期中毎日開催される様々な会議やイベントは最新の市場動向や革新的商品に焦点をあてて実施されています。世界中から集まる専門家達の議論の場として質の高い情報価値を持っています。

統計データ(2012年実績)

●総展示面積 160,000m2  ●出展企業 10,644社  ●参加国数  188カ国
●ビジター総数 172,132人(内、専門ビジター113,006人)   ●開催間隔    毎年

【出店・展示】 各国や州のナショナル・パビリオン/ITBサプライ(ホテル、ツアーオペレーター、旅行代理店、観光協会など)/クルーズ/カルチャー・ツーリズム/トラベル・テクノロジー/トレンド & イベント(ヤング・ツーリズム/エコ・ツーリズム/エコノミーな宿泊/アドベンチャー体験)/ウェルネス/旅行業界におけるリクルーティング

出典:ITBベルリンwebsiteより

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