知られざる地球の不思議さと手つかずの大自然を肌で感じる究極のエコツアー。地球の鼓動が聞こえる大地「南極」、
イヌイットの住民達、野生動物との出会いがある「北極」。何かを感じさせてくれる極地旅行。
個人旅行の旅だからこそ、他では味わえない感動が!

南極観測隊・第一次越冬隊/南極旅行でのキャンプ風景

45年も前の話で恐縮ですが、当時はまだ「終戦色」濃い時代でしたから、巷には「南方」と言う言葉が定着しておりました。そこに 突然「南極」と話が出たものですから、
「菊池さん、大変ご苦労さんですね。南方よりもモットモット南の<南極>に行くんですって。さぞ暑いことでしょうね?」
尋ねられた私は、答えに困って眼をギョロギョロさせていました。
一体、日本の学校では「理科」や「地理」なんて教えていないのでしょうかね。
こりゃ「ナンキョク」でなくて「ナンカイ」ですね。

(写真)第一次越冬隊、南極旅行でのキャンプ風景

南極観測隊・第一次越冬隊の記録

北半球と南半球とでは「渦巻き」が逆ですね。ほんと? 
例えば お風呂の水を流すとき出口に起きる「渦」は北半球では「時計回り」だそうですが、南半球では「逆回り」なんだそうです。
これは元来地球自転の慣性の関係で、同じ方向に「回って」いるのだそうですが、北半球に立っている人と南半球に立っている人の眼が逆になるからだそうです。 
そう言えば、気象衛星からの写真の台風の雲の動きは、南半球でも北半球でもおなじですか?
南極で見る満月の「ウサギ」はどちら向けに見えるだろう?なんて考えるのもロマンチックですね。
「この月と全く同じ月を、日本で彼女も見てるんだな」なんて誰かが言ってたっけ。

(写真)晴天を楽しむペンギンたち

 

南極は物見遊山ではないのだから「酒類」をもってゆくべきでない?
特に越冬では喧嘩の上殺傷事件でもおきたら大変、と言う「下らん」意見がでました。「サケの好きでない」連中の言いそうなことです。 
私は徹底してこれに抵抗しました。
西堀さんの発案で色々ウイスキー会社に問い合わせた結果「2倍の濃さ」にしたサントリー角瓶を小ドラム缶10何本かに入れてもらって持ってゆきました。越冬隊員各自1本づつです。
これからガソリン用のポンプでくみ出して、氷山の氷でオンザロックで飲むのは素晴らしくイイんですね。

南極観測隊・第一次越冬隊

越冬の最初、誰言うと無く「サケの飲める日と飲めない日を決めたら」、という発言がありました。
これにも私は大反対しました。「サケくらい自由に飲まなくちゃ」。全員賛成。一年間を通じて年中いつでも何処でも「サケは自由」と言うのです。
但し「ヒトにさしてはいけない」と言う基本法が出来て皆これには従いました。「XX君 ここにウイスキーあるよ」と言うだけです。
そして一年間の越冬を通じて「サケ」によるトラブルは一度もありませんでした。
ちなみに申し上げておこますが これら「サケ」を含む多くの食料や日用品は越冬隊員の出張旅費を集めて買ったのですよ。

(写真)氷山に取り込まれた岩石を見に行く。遠い 遠い...

 

菊池 徹 (完)


コース紹介


注)すべてのコースは、海外主催会社が催行する旅行ツアーとなります。お申込みにあたり、自己責任の上でのご参加となりますことご承知おきください。