2017.04.04
市民ランナーとして2016年の東京マラソンでも大きくTVで紹介された坂田さんの目標は南極大陸を走ること。夢を実現するために昨年(2016年)11月、開催された南極アイスマラソンに参加され、その様子は新聞にでも掲載されました。
その後、奥様とご一緒にトライウエルへ来社いただいた坂田さんにインタビューをさせていただきました。そこでは予期せぬほどの素晴らしい体験とそこに集う仲間たちとの出会いがあったようです。
Q.マラソンはどのようにお知りになったのでしょうか?
A.
2013年にロンドンのマラソンに参加した時に知り合ったランナーから南極マラソンがあると聞き、調べると南極マラソンは3つほどあることがわかりました。その中でも一番、南極の厳しさがあると思ったのが、大陸内で行われるこの南極アイスマラソンでした。
英語がわからない自分にとっては、日本からの予約ができる代理店があったことは救いでした。主催会社へ直接申し込みすると、細かなニュアンスがわかりませんし、どのような服装でどのくらいの寒さなのかネット上ではわからないことばかりです。
アドバイスがあるのとないとではだいぶ違います。いつでも日本語で質問に応えてくれるのは、とってもありがたいですし、金額ではありません。安心を買うということであれば、料金が高いとは思いませんでした。
トライウエルの担当者自身が南極マラソンの体験者であったことも心強かったです。実際に南極大陸のベースキャンプであるユニオングレッシャーに行って、それがさらに実感できました。
Q. 実際に「南極アイスマラソンに参加しよう」と決心された動機は何だったのでしょうか?
A.
すでに6大陸を走っていましたので、最後は7大陸目の「南極大陸」ということをすぐに決めました。フルマラソンに参加してメダルをもらったのですが、主宰者のリチャードからセブンコンチネンタルマラソンのメダルをもらいました。予想もしなかったことで、最高に幸せです。
Q.世界中でマラソンに参加されていますが、南極マラソンでは、何か特別な準備はなさいましたか?
A.
いいえ、何もしませんでした。確かに、自分が走って感じたのですが、特別な練習は必要ないと思います。また、トレーニングも必要ありません。確かに足元は、雪で凸凹していますが、いつものようにフルマラソンが走れればまったく問題ありません。
Q.実際に南極大陸で走った感想はいかがでしたでしょうか?
A.
あまりに厚着をしすぎてしまいました。2周目は、上は2枚、下も2枚で走りました。これだけでも充分でした。大きなミトンの手袋も外しました。これでも汗をかきました。
最後の冒険は、南極以外にないと思います。皆さんにこの南極マラソンを体験してもらいたいですね。景色も素晴らしいですよ。
Q.どんな方とお友達になりましたか?
A.
ルームメートのスペイン人とベトナム系オーストラリア人、一番の歳であった英国人ですね。みなそれぞれ大いに人生を楽しんでいるのです。とってもフレンドリーでした。ですから一人で行っても何も心配することはないですし、寂しくはありません。向こうから話かけてきます。極地だけを目指している人たちが半分。自分への挑戦です。普通のランナーでなく、エクストリームランナーなのです。皆さん、マラソンをしている方々は、同じ考えをもっている人たちが多いですね。
今回、このキャンプ地に新しいトイレがやってきました。その入れ替えのテープカットやお祓いがありました。何でもイベントにしてしまい、皆で楽しむのです。とっても広くて快適なトイレでした。すべての施設が整っていたのにびっくりでした。それだけの料金がかかるのは、よく理解できます。
Q.南極は特別な地だと思いますが、何か困ったことなどございますか?
A.
まったくありませんでした。初日だけ寒さを感じてたくさん着こんで寝袋に入りましたが、翌日は、下着だけで寝袋に入りました。食事も専門のシェフがいてとっても美味しかったです。
Q.これから参加しようとする人にアドバイスがありましたら教えてください。
A.
これと言ってありませんが、厚着はしないことです。走っていればかなり汗をかいてしまいますので。薄着の衣類も持って行った方がよいです。
Q.次の夢をお聞かせください。
A.
100のマラソン大会に出場・完走を目指しています。今の時点で62のマラソン大会に参加しました。月に1.2回の出場を続ければ、あと1、2年のうちに達成できるはずです。すでに100マラソン達成の記念Tシャツまで作ってしまいました。次は、北極圏を走りたいですね。
これからも次の目標に向かってがんばってください。インタビューご協力ありがとうございました。