オーシャン・ダイアモンド号での南極クルーズ「南極半島&サウスシェットランド諸島クルーズ12日間」(2016年12月9日出発)に参加された三木さん。帰国後、弊社にお越しになり、南極旅行の感想を語って下さいました。
Q. 南極旅行に参加するきっかけは何だったのでしょうか?
A.
そもそも、「南極」に旅行として行けることを知ったのは10年ほど前。某大手旅行会社のパンフレットを目にしたのがきっかけでした。実は70年代に同級生が医師兼カメラマンとして南極に行っています。その時に聞いた南極の話が印象的で、ずっと頭の中にありました。その頃から何となく南極の事は意識していたと思います。
その後、行きたかったノルウェーのノールカップ(北岬)への旅でトロムソに行ったことをきっかけに、一時はオーロラ鑑賞の旅にはまり、オーロラを追っかけてアラスカやカナダなど色々と旅しました。そして、「次は南極に行きたい!」と思うようになりました。
Q. 実際に南極旅行を決断された決めては?
A.
実は、具体的に「南極に行く!」と決めたのは、トライウエルのホームページで、ある記事を見たことです。それは90歳で南極点旅行にチャレンジしたスーパーおばあさまの記事でした。「この歳でも行けるのだ(三木さんは現時点で80歳代後半なのです)」と勇気づけられ、夢だった南極旅行に行くことを決めました。
行くと決めてからは、南極を扱っている旅行会社をあれこれ調べました。中でもトライウエルの南極クルーズは個人旅行で参加することで、大手の南極クルーズツアーのツアー代金に比べて格段に安かったため、今回は個人旅行にチャレンジしてみようと思い、トライウエルで予約を入れる事にしました。
Q. ずばり、南極旅行の目的は何でしょうか?
A.
「南極の大地を踏みたい!」この一語に尽きます。ウスワイアを出港してから3日目くらいに最初の氷山を目にした時の興奮は忘れられません。早朝、海に目をやると、遠くから白き点らしきモノが段々と近づいてきます。「島?いや、氷山!ああ、南極だ!」と、感動の一瞬でした。そして南極の地への第一歩は本当に感慨深かったです。「日本から遥か彼方の極地・南極に、今自分が立っている」と思うと夢のようでした。
Q. 南極旅行の感想は?
A.
今回の旅は、わりあい天気に恵まれ、気候も温かく快適でした。船には約180名ほど乗船していましたが、毎日の上陸活動は非常にスムーズで、1日2箇所には上陸できましたし、ゾディアッククルージングも数回体験できました。上陸活動をしていない時でも、ほとんどの乗客は部屋に戻ることなく、デッキに出て南極の景色や、海上に現れる動物たちを観察したり、写真を撮ったりして過ごしました。
クルーズ会社のスタッフは皆、専門知識をしっかり持って、全員ゾディアックボートの操縦も出来ます。我々乗客の安全を最優先にしつつ、誠意を持った対応はホスピタリティがとても高かったです。そして、時にはエンターテイナー性を発揮して我々を楽しませてくれました。
それから、何しろビックリしたのが食事の質の高さ。特に夜はコースメニューですが、毎日違った魚や肉料理を数種類用意してくれるので、食べたいものを選べます。夕食時には無料でワインが提供されます(※注)。用意されているワインのレベルもかなり高かったです。私の個人的な感想としては、連夜、フレンチの「ミクニ」や「ひらまつ」級のレベルでした。
昨年末に帰国してから1ヶ月以上たった今になって、漸く「南極に行ったんだ〜!」という実感がこみ上げてきました。次は是非共北極旅行に行って白クマとの遭遇を楽しみたいです。
※注:夕食時にワインがフリー(無料)で提供されるサービスは、主催会社により異なります。
Q. 困ったことはありましたか?
A.
天候等の状況によって都度、上陸場所や時間が変更することが多々ありますので、船内のアナウンスを注意深く聞く必要があります。英語なのでたまに聞き逃す事もありますが、心配な時は、船内の廊下などで、乗船客の動きを観察しながら行動しました。
長靴の受領については、広い部屋にサイズ別に並べてあるので、日本での事前申込サイズに拘らずに、自由にサイズを試す事が出来ます。選ぶポイントは、脱ぐ時に片方の長靴の土踏まず部分で、他方のくるぶしから踵部分を押して、手を使わずに脱げる事です。船内では多少ブカブカしますが、大丈夫。海岸の石ころの上でも、驚く程歩きやすい優れ物です。
キャビン内の設定温度は低いので、就寝時は、普段より一枚重ね着した方が良いようです。
ゾディアックボートに乗る時には、本船側でスタッフ2人が、ボート側で1人の計3人が手助けしてくれますので、抱えられるような気分で、楽に安全に乗り降りが出来て感心致しました。また、ゾディアックボートの乗船時間は、時に上陸時に約1時間半、氷海クルージングで約1時間半と、計3時間あまりを零度近い温度の屋外で過ごすこともあるのですが、その間トイレに行くことが出来ません。私も今回は年を考えてオムツを着用しました。しかし、以外に湿度は低かった為にその機能に頼るチャンスは無く、オムツの事は忘れて、楽しく行動できました。友人の話では、最近のもの(オムツ)は非常に優れており、飛行機の隣席にいても全く気付かない程との事です。心配な方はオムツをご用意されることをオススメいたします。
※掲載の南極風景は、三木さんの撮影です。画像をクリックすると拡大で御覧いただけます。
三木さんが購入された南極みやげのご紹介
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