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イヌイットとは、カナダとグリーンランドの極北地帯に住む人々です。訪れる観光客の為にイヌイットの伝統衣装を身に着けて出迎えてくれます。
イヌイットは狩猟と漁業で生計を立てています。普段の装いは私たちとまったくかわりません。黄色人種ですので、日本人には、とっても親しみやすく声をかけやすいです。
当社がご案内する北極クルーズツアーでは、カナダ圏とグリーンランドを訪問するコースで、イヌイットのコミュニティを訪れます。
写真右:グリーンランドのイヌイット
- イヌイットの総人口:15万人
- 居住地域:カナダ 北部一帯、アメリカ アラスカ州、グリーンランド
- 言語:イヌクティトゥット語、グリーンランド語
- 宗教:キリスト教、シャーマニズム、アニミズム
カナダ圏のポンドインレット(バフィン島北部の町。人口2,000人)の町では、タウンホール内にあるイヌイット博物館を訪れます。ここでは、郷土玩具、手工芸品、彫刻品、伝統生活用具、伝統服、狩猟、漁業道具、植物、海鳥、哺乳動物などの剥製などの展示品見学に加え、イヌイットの人たち(子供から大人まで10名ぐらい)が歌やゲームなどで伝承文化を紹介してくれます。
写真:カナダのイヌイット達による伝承文化を紹介。観光客用に現地で披露してくれるイベント
グリーンランドのイヌイットの町でも小さな博物館見学があります。犬ぞり用として活躍する犬達への餌やりの風景も見学します。 上陸後の町の中の散策は数時間あり、自由に歩いて町にあるスーパーマーケットや市場などを見学できます。
写真左:グリーンランドのイヌイットがアザラシを捕らえ戻ってきたところ
写真右:ヨットで猟から戻ってきたところ。いつでも家族は一緒だ
極寒の地で過ごすイヌイット達の伝統的な室内ゲームは、長くて暗い夜を少しでも和やかに家族や友人たちと過ごす遊びがあります。
【喉歌】
2人で向き合い喉を震わせながら音を出す。お互いの顔を見ながら競いあい、一方が笑い出すとその歌は終わる。一種のゲームでもある。その他、あやとりゲームもある。
【足けりゲーム】
若い男性2人がお互いの足を蹴りながら遊ぶゲーム。
【ドラム・ダンス】
手作りの木製の枠に獣皮を張って作られているドラムを持ち一人で踊る。かつては儀式に踊っていたのだろうか。グリーンランドでは、楽器だけの音楽は存在しないようだ。
極寒の地で過ごすイヌイット達の伝統的な室内ゲームは、長くて暗い夜を少しでも和やかに家族や友人たちと過ごす遊びがあります。 【喉歌】 【足けりゲーム】 【ドラム・ダンス】 |
北極圏といわれる地域も、近代では通信や輸送の発達により犬ぞりがスノーモービルに、カヤックからボートへと変化し、暮らしやすくなったと言われています。
しかし同時にさまざまな問題も生じてきました。
4WDやトラック、バイクが町を行きかい、銛はライフルに替わりました。
スーパーマーケットには、アメリカや欧米と同様、豊富な食材や商品が並び、伝統のドーム型イグルーは、快適なセントラルヒーティングと電化製品や給水施設のある家となり、私たちと変わらぬ生活が営めます。
現在でも漁業で生計を立てていますが、海にでるより陸での生活が多くなったようです。
また、天然資源を求めて押し寄せてくる国からの調査団や企業との利害など、先進工業社会への適応を図りながらイヌイットの伝統を保持、維持できるか、自然との共存とともに、考えなければならない難しい問題に直面しています。
※イヌイット人の写真撮影は、必ず相手の同意を得ることが必要になります。
写真右上:グリーンランドのスーパーマーケット内で売られてるライフル。非常に簡単に手に入る
写真右下:グリーンランドのスーパーマーケット内で売られている食料品、雑貨類は非常に豊富。但し、本国より物価は高かった
出発前に見ておきたい!イヌイット映画 『 氷海の伝説 』 日本ではイヌイットに関する映画を入手することは困難です。ですので今回ご紹介する映画『氷海の伝説』は、唯一といっていいほど、日本で入手できる貴重なフィルム。船内でもイヌイットに関する貴重なドキュメンタリー映画を上映してくれますが、北極旅行前にイヌイットに関する情報をインプットしておくとさらに北極旅行への魅力がアップされることでしょう。 イヌイットの先住の人たちの伝説の物語です。近代社会に住む私たちとは文化が違い戸惑いもしばしば...。かつての文化や慣習などが学べます。極北の雄大な景色と共に氷海で繰り広げられる不思議な世界が広がっています。また、出演しているほとんどが素人なのにも驚きです。是非、ビデオ購入またはレンタルビデオでご覧になってみてくださいね。 |