知られざる地球の不思議さと手つかずの大自然を肌で感じる究極のエコツアー。地球の鼓動が聞こえる大地「南極」、
イヌイットの住民達、野生動物との出会いがある「北極」。何かを感じさせてくれる極地旅行。
個人旅行の旅だからこそ、他では味わえない感動が!

2012/05

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■稚内市青少年科学館

北緯45度26分50秒、東経141度39分56秒に位置する最北ノシャップ岬には「稚内市青少年科学館」があり、「南極探検の展示コーナー」が設けられています。

(写真:稚内青少年科学館。その後ろに灯台が見えます)

 

稚内駅からバスに乗りノシャップ岬バス停で下車。そこは殺風景で閑散とした場所でした。看板もなく駅のインフォメーションで訪ねると「バス停からタクシーを呼ぶこともできますよ」と言っていましたが、とんでもない。どうやってタクシーを呼ぶの?と思うほど情報もなく、待っているうちに到着してしまうのでは?と不安に…

 

バス停から灯台を目指して歩きます。風が強くて前に進むのがちょっと大変でした。
灯台を目指して突き進むと急に食堂が現れてきました。驚いたのはラーメン屋さん。ホテルのような立派でカラフルな大きな建物なのです。ラーメンを食べるのにどうして2階建て?しかも駐車場にはまったく車も止まっていないのも不思議。ほかに「うに丼」とかかれた食堂が4−5件ほど。

その岬の先端に青少年科学館がありました。南極展示コーナーには歴代の南極観測船の模型4隻が展示され、南極探検に挑んだ日本人初の白瀬が出発までの手紙や日章旗、第一次越冬隊の衣類やくつ、居住棟、雪上車など、南極観測初期のものが置かれています。別棟には巨大なあざらしのはく製と共に実物大の居住棟の内部が見学できるようになっていました。
(写真:当時の犬ぞり)

(写真左から:樺太犬についての資料/別棟展示場/別棟に展示されているアザラシと南極観測隊初期の越冬小屋)

■ノシャップ岬・稚内市青少年科学館

アクセス : 稚内駅より路線バスで約10分その後、歩いて10分弱。
入場料 : 大人150円

■稚内公園

稚内公園の小高い丘の上には、南極観測樺太犬訓練記念碑があります。

お天気が最高でした。心地よい風が吹いていましたが、冬場は極寒の場所でマイナス30度にもなり雪もかなり積もるようです。道路も閉鎖されるそうです。

この場所でその当時、第一次越冬隊員達は8か月もの間犬の訓練地でした。

ここが菊池徹先生が犬達と格闘していた場所なのだと思うと同時に不思議なご縁を改めて感じました。

ここにその樺太犬の記念碑があります。晴れていれば、この小高い丘からサハリンまで見渡せるそうです。残念ながら今日は眺めることができませんでした。また、近年では激減したようですがロシア船が多くこの稚内港をにぎわしたそうです。ちょうど港に目をやると1艘のロシア船に遭遇しました。そうそう、バス停には、ロシア語でも表示されていた!

(写真2点:南極観測樺太犬訓練記念碑)

稚内と南極探検

南極観測参加に当たって日本は、極地での物資輸送に樺太犬の犬ぞりを採用します。その訓練地としいて選ばれたのが、南極並みの寒さと強風を体験できるここ稚内でした。稚内公園で訓練され選抜された樺太犬22頭は130人の隊員・乗組員とともに1956年11月、港を埋めつくすほどの人々に見送られて、東京・晴海埠頭から南極へ出発しました。その後の22頭の運命とタロ・ジロの奇跡の物語はあまりにも有名です。稚内公園の犬ぞり訓練跡地には、南極から遂に戻れなかった樺太犬たちの慰霊碑が建ち、ノシャップ岬の青少年科学館では、犬ぞりを見ることができます。 (稚内市内パンフレットより抜粋) 

(写真:ここから真正面に宗谷岬が見られました)

■稚内公園

アクセス : 稚内駅から徒歩で約25分。少し登り坂があるので、タクシーが便利です。

■利尻島郷土資料館

この資料館には、利尻の生活道具や野鳥、動物のはく製、歴史やかつての人々の暮らし、利尻山の模型などが展示されていました。とっても興味深い資料館でした。


その中に利尻の樺太犬について南極探検隊の情報と共にこんな案内がありました。利尻から選ばれた樺太犬がいたとは知りませんでした。大きく「南極観測隊」の報道記事を展示してありました。一部抜粋してみます。 (写真:利尻島郷土資料館)

利尻の樺太犬

タロ、ジロは生きていた−映画「南極物語」の題材ともなった樺太犬。当時、道内に約1000頭が生息していたといわれます。昭和31年11月、第一次南極観測に参加した樺太犬は22頭。利尻からも6頭が選抜され越冬隊として観測に一役買いました。

昭和33年2月、第二次越冬隊は、厚い氷に閉じ込められ、荒天のため基地への上陸が阻まれ、越冬も中止せざるを得ない状況の中、仕方なく15頭の樺太犬を残し基地を後にしました。翌年1月、第3次越冬隊により奇跡的に生存が確認されたタロとジロは、当時国内外から感動と賞賛を浴びたできごとでした。

樺太犬は、成犬で体重40Kg前後になる大型犬で、体力があり粗食と寒さに耐え、足の指の間には毛が豊富に生えているため、とくに雪の上での労働に適した特徴を備えた犬です。けん引力がたいへん強く、1頭で50Kgのソリを曳いて走ることができます。利尻でも、ニシン漁が盛んなころ、魚粕や魚油などに加工する際に大量の薪が必要で、冬山での木出し作業に欠かせない存在でした。しかし、一般に車が普及し、家庭の燃料も灯油になるにつれ、樺太犬の存在価値は薄れていくことになります。

こうしてしだいに役割を失った樺太犬は、野生化して群れを作って畑の作物や魚介類にも被害を及ぼしたため、昭和34年以降、野犬の掃討が徹底的に行われました。そのため、現在利尻では、樺太犬の血を受け継いだ犬は見かけられません。 (利尻島郷土資料館より一部抜粋) 

■利尻島郷土資料館

アクセス : 稚内からフェリーで利尻島へ。所要時間1時間半。フェリー乗り場、鴛泊から車で20分。または宗谷バス「鴛泊港」→「鬼脇」下車(30分) 

このように北海道には、南極探検にまつわる場所や資料が点在しています。北海道に行かれたら是非、訪ねてみてくださいね!!

コース紹介


注)すべてのコースは、海外主催会社が催行する旅行ツアーとなります。お申込みにあたり、自己責任の上でのご参加となりますことご承知おきください。