シャクルトン、スコット隊の写真展&レクチャーに参加して

March 2012

The heart of the GREAT ALONE

〜スコット、シャクルトン&南極写真展・レクチャーに参加して〜

写真展のポスター

 

ロンドンのバッキンガム宮殿にあるクィーンズギャラリーで開催中の写真展とレクチャーに参加した。
以下は、パンフレットの要約。

※掲載している全ての写真は、クリックすると拡大でご覧いただけます。 

 

 この展示会は、2011年10月21日〜2012年4月15日まで開催されている、写真家Herbert George PontingとFrank Hurley marksによる素晴らしい南極写真展。不運な最期を辿ったスコット隊が南極点到達してから100周年を記念しての企画である。

 写真家ポンティングの素晴らしい写真は、スコットのテラノバ号1910−12年に撮影された写真である。しかも、南極点から戻った5人の隊員達は、その後すざまじい悲劇の死が待ち受けていた。 ハーリーの目みはるばかりの景観をとらえた写真は、シャクルトン隊1914−17年のエンデュアランス号に参加したときに撮影されたものである。シャクルトンは、苦難を乗り越えエレファント島から救助を求めてサウスジョージア島向かった。その後、本国英国に戻り、全員生還を果たし英国の英雄として迎えられた。

 この2人の写真のコレクションはキングジョージX世によって提供され、現在では、王室のコレクションの一部となっている。 

バッキンガム宮殿の写真展の広告

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クィーズギャラリー この展示を知ったのは、昨年11月にロンドンに滞在している時、仕事仲間よりこの情報をもらって(地下鉄などに大きく広告が張られていた)いたが、時間がなく、チャンスを逃したが今回最後のレクチャーを運よく受講することができた。写真展は、すべてオンライン予約制であるが、窓口でも購入可能なことが後でわかった。15分間隔で入場制限がある。

 最近、英国では、ほとんどがオンライン化しており、予約から清算までインターネットを利用せよである。これでは、インターネット環境の無い人は、来るなと言っているようなもの。オンラインで予約をし、予約時間に会場となる「クィーズギャラリー」(写真右)に行き、カウンターでチケットを受け取る。次に荷物検査。カメラの持ち込みはOKだが、フラッシュは禁止。コートやリックは、クロークに預ける。

子供達の課外授業 ここのトイレは、広々として素晴らしい。この国は、町の中でトイレを探すのは難しいがこのような博物館や美術館のトイレは、館内同様にすばらしい重厚さと品の良さを感じる。 

 課外授業(写真左)で小学生高学年の一団が来ていた。皆、行儀がよく先生の話を熱心に聞き入っていた。一般客は、さすが英国である、探検家に対し尊敬する風土があるように知的で教養高い品のある中高年が多く見受けられた。

 

 写真説明のイヤホーン(英語)が無料で渡されBGMと俳優のナレーションでさらに写真が浮き上がり厚みを増す。

会場内の展示風景 何度も訪れている南極だからだろうか...すぐにその状況を想像することができ、どの写真も自分がその写真の場面に入り込んでしまったような感動があった。その風景は、今でも変わっていない。そのままである。(写真右:会場内の展示風景

 極寒の中で三脚を立て、重いガラスと木箱を設置するのは、大変な重労働であっただろう。記録として証拠写真として重要な役目があったとはいえ、ましてや彼らは探検家ではなかった。想像を絶する精神と肉体、そして成すべき使命感には、感服するほかない。自分に何ができるのかふと感じてしまった。

 氷山から眺める船特にシャクルトン隊に同行したときには、500枚以上の写真が氷海の中に沈み、シャクルトンから120枚の写真(ガラス版)を取り出すことを許されたはずである。しかもそれを取り返すために凍る海へと飛び込み持ち帰ったのだ。そんな仕事に対する使命感はすざまじいものがあり学ぶべき点だ。どの写真もアングルがすばらしい。時間を忘れてじっくりと見て回ることができた。
写真右:とっても気に入った氷山から眺める船

 

 午後6時からのレクチャーはすべてオンライン事前予約が必要であった。入口で名前を告げてチケットを受け取る。ギャラリーの雰囲気もすばらしいものがあるが、参加する人たちも皆、紳士、淑女ばかりでパーティーでも参加するのでは?と思うようなセミフォーマルな身だしなみである。自分も黒でまとめてはみたが、奇妙に映っただろうか...その場の雰囲気に合わせたつもりであるが。外国人は私ひとりのようだ。少なくとも東洋人は。

 講師のプロフィールもあまり読まずに来てしまったが、後で振り返るとすごい人だったことがわかった。

講師プロフィール:David Hempleman-Adams
英国の冒険家、探検家。7大陸の最高峰を登頂。9回の極点到達の経験を持つ。
1984年北極点単独制覇 1996年南極点単独無補給制覇 著書多数。

 復刻版ホワイトマッケイクィーンズギャラリー3Fに小さなレクチャールームがある。約50席ぐらい。
 今回のイベントの最後を飾るデービットは、40歳台だろうか、大柄でがっちりした体格で素敵な英国紳士であった。話し方は身体に似合わずやさしかった。

 彼の話は、現代の極地へ向かう探検との大きな違いを述べていた。現代では、容易く飛行機で行き、キャンプ地は、高級ホテル並みの食事がでて快適に訪れることができるし、装備もはるかに進歩しているしGPSなどのギアなどさまざまな点で異なる。そんな南極点の英雄時代に付き添った写真家がいかに苦難を乗り越え素晴らしい写真を撮ることができたのかいくつかの写真を例にあげながら説明してくれた。

 最後に自分の体験談を聞かせてくれた。あっと言う間のレクチャーであった。100周年記念のカタログが凄い!スポンサーのエジンバラ卿からのご挨拶から始まり、今回の講師のご挨拶が続いていた。展示された写真や初版本などがすべて解説付きで収められている。
写真左:100年前のシャクルトン小屋から見つかった復刻版ホワイトマッケイ限定酒がギャラリー内のショップで販売されていた。なんと1本、£150!!

興味のある方は、ロンドンへ。またはインターネットで。

 

The heart of the GREAT ALONE
スコット、シャクルトン&南極写真展

会場:クィーンズギャラリー(ロンドン)
開催期間:2011年10月21日−2012年4月15日
入場料:大人£7.50(60歳以上£6.70)
入場時間:10:00−17:30(毎日/最終入場16:30)

コース紹介
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注)すべてのコースは、海外主催会社が催行する旅行ツアーとなります。お申込みにあたり、自己責任の上でのご参加となりますことご承知おきください。