これは中々難しい。
だれも見ていたわけでは無いので、全く推定に過ぎないのですが、私はこう思っています。
(1)「タロ」と「ジロ」は他の犬たちより若かった。
(2)「タロ」と「ジロ」は同胎の兄弟であり、とても仲が良くいつもお互いに助け合っていた。
(3)他の犬たちは、彼らの帰巣本能により日本を向いて歩き出したと想像されているのに対し「タロ」と「ジロ」は昭和基地が故郷であり、私たち(第一次越冬隊員 つまり最初の飼い主)の帰宅を忠実に待っていたのではなかろうか?
(4)その他 私たち人間には考えつかない要因。
これらが複合的な原因となって、他の犬たちには見られなかった「生存」となったのでは無かろうかと考えています。
(写真上から「タロ」「ジロ」)
菊池徹