2011.06.14
ITE&MICE2011Hong Kong レポート
開催期間 : 2011年6月9日〜12日
開催場所 : 香港コンベンションセンター
(Hong Kong Convention & Exhibition Center)
国際トラベルエキスポ(International Travel Expo Hong Kong)は年で25回目となり、
MICE(Meeting,Incentive,Conferences and Exhibitions)エキスポは第6回目。
※写真は画像をクリックすると拡大でご覧いただけます
初めて参加した香港での博覧会。日本の旅行博より規模は小さいが、各ブースに商談に来ている人たちを見ているとだいぶ内容が濃いイベントでありアジアの強いパワーを感じた。特に台湾のブースが広く力が入っている。これは、6月末より台湾への中国人観光客の受け入れが団体から個人へと門戸を広げたことで需要が拡大したのだ。来場者の90%以上がアジア人のようであった。欧米人はほとんどが出展者なのだと思う。セミナーも英語の表記はあるが、スピーカーが外国人以外は広東語であった。そのため、すでに申し込んであったセミナーも英語ではなく断念。香港、中国人マーケットの凄さを見せつけられた。将来いくらでも伸びる要素があるということだ。クルーズも勢いを感じられた。
(写真)展示会風景 ゆとりをもった配置
日本のブースにも立ち寄った。ITBベルリンより規模は大きく、地域ごとにブースを構えていた。北海道、本州、四国、九州と言った具合である。四国は、初出展ということだ。反応は上々であり、最終日まで期待できそうだ。江戸村は忍者姿のパフォーマンスを用意。その人に江戸村の観光事情を伺うと、3年前はサーズ問題で来場者数が振るわなかったが、徐々に多くなっているとのこと。しかし今回の東北震災後、戻りが鈍くまだまだ時間がかかるようだ。
(写真) 日本のブース。北海道、本州、四国、九州、沖縄などが参加していた
ヨーロッパのブースで人気があったのは、スペインとスイスだった。
ステージでのパフォーマンスも香港ならではのものが興味をそそった。そのひとつ、3人の道化師がパントマイムをしながら大きなキャンバスに音楽に合わせながら同時に絵を描き始める。短時間に、それはそれは力強い三国志の武将の姿。いかにも中国らしいステージでとっても盛り上がった。アニメ風に描いたこの絵は、現在の若者や観客を大いに引き付けていた。その他、伝統楽器を現代風のおしゃれないでたちの若者3人が演奏するパフォーマンスは、彼らのスタイルの良さと古風な伝統楽器のミスマッチが、生活環境が欧米に近づいているのだとよくわかる。
(写真)大きなパネルに武将の絵を描くパフォーマンス。評判の良いエンターテナーであった
総合的に勢いと活気あふれる今回の博覧会で、アジアのマーケットに勝算ありと確信をもった。ランチで同じテーブルであったフィリピン人によると経済の牽引国であるインドとロシア人の旅行者も近年では目をひくと言っていた。そこにいくとなんと日本人の弱体化したことか。地震のせいばかりではない。各ブースのアメニティグッズやパフォーマンスはあまりなく、全体的に節約ムードとシンプルな会場であったが、商談にくる人たちは、午後になってさらに多く見受けられた。土日は一般公開となり、雰囲気も変わりさらに盛り上がりが見られるのであろう。バイヤーの土日参加はできないのが不思議だ。
(写真)展示会風景。多くの来場者で盛り上がる
ITE&MICE2011 HongKong 約50の国と地域から600社以上の出展があり、6月9日〜10日の2日間は業界関係者のみの公開。11日−12日の週末は有料で一般者も入場できる。 ITE&MICEは、国際色豊かな旅行博で、約80%が香港以外からの出展者。その内の約半数がアジア圏外からの出展者である。2010年の実績は、出展社数625社、バイヤーと業界関係者の来場者数は、11,464人。一般公開日の来場者数は、68,900人を記録している。今年一番大きな出展者は、スペイン・パビリオンと台湾のパビリオンである。南アフリカ、モスクワ、ブータン、セイシェル、チュニジア、モルジブ、オランダなどが新規出展者。
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