南極クルーズ現地リポート:シーカヤックガイド&通訳 比企洋二郎より

皆さんこんにちは!シーカヤックガイド兼通訳を務めている比企洋二郎です。

今回は、2010年12月8日から18日まで行われた「スベタエバ号で行く南極半島クルーズ(One Ocean Expeditions)11日間」のレポートをします。

※それぞれの写真をクルックすると、拡大写真がご覧いただけます。


<出航地・寄港地:ウシュアイア(アルゼンチン)>

ウシュアイアは南米大陸の南端のフエゴ島に位置し、前方にビーグル海峡、後方に山頂に残雪を抱く山々に囲まれた非常に美しい街です。夏季は周辺でのトレッキングやフィッシングを楽しむ観光客や南極へのクルーズに乗船する人達で非常に賑わっています。
市街地は徒歩で行動できる規模ですが、出発前に準備が出来なかった旅の必需品もほとんどが揃います。私達が使用する船が停泊する港も市街地から歩いて5分ほどのところに位置しています。

 

<出航後、ドレーク海峡へ>

南極半島クルーズ皆様は我々の船「マリーナスベターバ号」へ午後4時ごろ乗船し、出航は夕方6時頃です。

乗船から帰港するまで、毎日を過ごすこととなる船内を『探検』してみて下さい。お泊りになるキャビンの設備のほか、レストラン、バー、図書室やブリッジの位置などを知っておくとお勧めです。

出航すると直ぐにウィルカムレセプションパーティーが始まります。この時に簡単に各スタッフが自己紹介をします。動物や地学などの専門知識を持ったスタッフも乗船しているので、興味がある分野に詳しいスタッフなどいたら顔を名前を覚えておくと良いでしょう。

ウシュアイアを出航して、ビーグル海峡を過ぎると南極大陸までの間はドレーク海峡が続きます南極半島までは約2日間の行程です。

この間、日中にはこれからこれから訪れる南極半島に関してのプレゼンテーションが行われます。内容は南極の動物達、氷河のしくみ、、歴代の探検家など、その他、ツアーに使用するゾディアックボートでの注意事項の説明に加えて、動物観察時のルールや注意事項などの説明もあります。

日本から参加している方は、飛行機の移動や時差で疲れが溜まってきている頃だと思います。水分を沢山とり、バランスの良い食事に心がけ、南極半島に着くまでゆっくり身体を休めて下さい。

またプレゼンテーションの内容や船内の施設などに関してご不明な点がありましたら、私を見つけて、何でも質問してください。

exclamation 船酔い対策

船酔いは事前の予防が重要です。
船が出港したら直ぐに乗り物酔いの薬を服用しはじめると良いでしょう。 

 

<南極半島での5日間>

今回行った11日間のツアーでは丸々5日間の南極半島周辺に滞在します。この間は一日に2回、午前と午後にアクティビティーを行います。

アクティビティーの内容は、エクスペディションリーダーが当日の天候と寄港地を考慮して決定します(内容は各アクティビティー出発30分前に参加者の方にお伝えします)。各アクティビティーにはスタッフが運転するゾディアック(定員12名のゴムボード)を使用し、母船から皆様をその日の見所にお連れします(シーカヤックツアーのない日は、私もゾディアックを運転して皆様をガイドします)。

南極ペンギンとにかく毎日驚きの連続充実したツアーでした。

特に動かないでいると手の届く範囲まで近寄ってくるペンギン達のかわいさ。
目の前で崩壊していく氷河の大きさと青さ。
母船の前を悠々と移動していくシャチの大きな群れ。
自身が運転するゾディアックの前に現れたザトウ鯨・・・。

実物の南極は想像していた以上です。

exclamation 今回のツアーでは以下のようなアクティビティーを行いました。

  • ペンギンの営巣地がある島へ上陸し、
    ペンギン観察
  • 南極大陸に上陸、
    展望の良い丘へのハイキング
  • ゾディアックからのホエールフォッチング
  • 海氷と巨大な氷山の自然の彫刻を
    ソディアックから目近かに見学
  • チリ、ロシア観測隊への訪問
  • 鳥類学者がリーダーとなった海鳥の見学
  • プロ写真家とリーダーとなった写真ツアー
    などなど
  • 水彩画家による、アート教室

水彩画によるアート教室

 

<魅力満載のシーカヤック プログラム>

南極探検シーカヤック私達のツアーではオプションで南極の海でシーカヤック(カヌー)を体験して頂くことができます。南極の大自然をより身近に、水面上から感じて頂けるシーカヤックの醍醐味です。

専任のカヤックガイドがカヤックに適したエリアを選び、ゾディアックのサポートボートもつき、より安定した二人艇も用意しているので、カヤックやカヌーが未経験の方でも参加可能です。

今回のツアーは非常に天候に恵まれ、5日間、毎日、シーカヤックで南極の自然を楽しむことができました。鏡のように穏やかな海にシーカヤックで浮かびながら、目の前の巨大な氷河に息をのみ、カヤックの真下を通り過ぎていくペンギンの機敏に泳ぐ姿に驚き、海氷の隙間を漕ぎ進んでいく・・・。

参加された皆さんはカヤックでしか見れない南極の一面も体験することができました。

※参加希望の方は事前にお申し込み下さい。

 

<最後に>

今回は日本より新婚旅行のカップルが参加されていました。写真撮影が趣味のお二人で、南極の大自然の中、動物達を目近に撮影が出来大満足でした。一般のお客様達の中に、日本に駐在された経験があり日本が話せる方もおり、食事で同席された時などは、コミニケーションを楽しまれていました。

私が乗船しているマリーナスベターバ号は、他のクルーズ船に比べると決して大きく豪華な船ではありませんが、その分大きな船が入っていけないような狭い海峡や湾の中に入って行くことができます。今回はそんなところで、シャチの群れやザトウ鯨を目の前で見ることもできました。そして何より私達スタッフは心のこもったサービスを自信に持っています。

南極の海で皆様にお会いできたら嬉しいと思っています。

 

■旅のインフォメーション

<船内での食事に関して> 

毎日の食事は朝食7時半頃、昼食12時半ごろ、夕食7時半頃です。乗船される船には2つのレストラン(食堂)があります。

  • 朝食    ビッフェ形式
        (トースト、ベーコン、目玉焼き、フルーツ、ヨーグルト等)
  • 昼食    サラダバー、スープ、サンドイッチやパスタなど
  • 夕食    サラダバー、お肉、お魚のどちらかとデザート

しっかりと朝食をとっておくと、ハイキングやゾディカックツアーで疲れも少なく、身体も冷えにくいと思います。また、毎回の食事にフルーツバーかサラダバーがあるので、野菜も沢山とって頂けます。食事以外の時間にも食堂にはフルーツやクッキー、お茶などがあり、自由にお召し上がり頂けます。

昼食、夕食も味付けも比較的さっぱりしており、バラエティーも豊かで、個人的には毎日食べても飽きませんが、もしお口にあわないものがあったり、どうしてもご飯が食べたい場合などありましたらお伝え下さい。可能な限り対応させて頂きます。

また極地でおこなう私達のツアーでは、想像以上に体力を使います。できるだけバランスの良い食事を心がけ、水分を多く取り体調管理に勤めて下さい。

 

<服装に関してと南極での寒さ対策紫外線対策>

  • 船内
    キャビンの暖房で15℃程度に保たれています。私は薄手のウールの上下のアンダーウェアを着用し、その上はなるべく薄着で過ごしています。
  • 船外   
    日中はー5℃〜+10℃程度になります。ウールのアンダーウェアの上にウールセーターを着て、場合によりもう一枚フリースジャケットを着て、その上にゴアテックス製のジャケットとパンツを着れば大丈夫です(ツアー参加者の方全員に完全防水の雨具を貸し出ししており、それをご使用になっても結構です)。
    頭は登山用の防風性のある帽子、手袋も通常スキーに使用しているもので大丈夫です。ハイキングなどの時、天気が良いと南極でも汗をかくので、その際は適宜行動中に雨具のジャケットやパンツを脱ぐなど体温調節が必要です。
  • 日焼け予防
    普段から雪山の日差しに慣れている私でも南極の日差しは強力でした。日焼け止め、サングラスはもちろん必需品ですが、必要に応じてバンナダなどで顔全体を保護する必要があるかもしれません。

 

<南極の図鑑など>

船内の図書館は南極関連の書籍に関して充実していますが、どれも英語です。日本の方は日本から南極に関しての本をお持ちになり、動物観察やプレゼンテーションの内容をより深く理解する際などに役に立つと思われます。

 

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