<ITB BERLIN>ベルリン国際ツーリズム・マーケット展レポート

ITB BERLIN
ベルリン国際ツーリズム・マーケット展 
参加取材レポート

【開催期間】2010年3月11日―13日  【開催場所】ベルリン国際見本市会場

 ※次回開催予定:2011年3月10日〜14日
  (トレードビジター・デイ:3月10日〜12日,一般開放日:3月13日〜14日)

 

ITBベルリン

 

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 概 要

トラベル・ツーリズム・トレードフェア「ITB ベルリン」は、ツーリズム産業におけるバラエティ豊富な商品とサービスが世界中から集結する、世界最大規模を誇る旅の展示会です。年々、来場・出展者数ともに着実に増加しており、様々な会議やイベントも行われる国際的な見本市として業界から高い評価を得ています。1万社以上の出展者にとってITBは、約18万人の来場者に各国の魅力をアピールし、11万人の専門旅行業者とのビジネスを可能にする場です。

会期中の前半3日間は商談のための「トレード・ビジターデイ」となり、後半2日間は一般来場者にも開放されます。出展各社は消費者へのPR活動を活発に展開する場となります。トレード・ビジターにとってITBは、世界180の国や地域の豊富な旅行商品について最新の情報を入手し、カウンターパートナーと直接商談ができる見逃せない重要な見本市です。

 

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レポート

世界最大の旅行博に十数年ぶりに参加する機会を得た。会場の広さは、何と東京ドーム3.4個分。会場内には、シャトルバスが走っており到底、一日では、回りきれない。

 

初日から3日間は、業界の商談日となり、ここで今年のトレンド情報や取引先との商談が活発に行われる。また、講演内容も時流を先取りした課題でトップのキーパーソンによる基調講演は見逃せない。ここ数年は、あらゆる面で劇的な激動期であることは、この旅行業界も同じ。また、同じ悩みを抱えていることがわかった。世界中の情報がここに集まり分かちあい、解決策を議論することは重要なことだ。ここで得た情報は、今後の経営方針、新たな旅企画に少なからずプラスになることは確かだ。

 

旅のキーワードは、エコと環境問題をなくしては成り立たない時代ということ。各ブースは、どこも洗練されており、その国や場所の雰囲気をかもしだしている。


一般の開放日は土日にあたり、家族づれや、お年寄りまで多くの人が入場料を払って来場し、無料でもらえるパンフレットやグッズ、時には試飲や試食を楽しんでいた。皆、ここで、今年のバカンスの場所を決めるのだ。日本の旅行博とは、まったく規模が違い、世界180カ国の人たちがここに集まっているだけでも圧倒される。 


2010年3月11日  
外気1度 曇りときどき晴れ 雪もちらほら

ホテルからのシャトルバスは、8:45から20分おきに運航されているらしい。09:30に出発すれば十分会場までは、間に合うと思っていたが、何と1時間もかかったのは、びっくりであった。また、事前登録を済ませていたので、余計な時間はかからなかったが、クロークで並ぶことになった。2ユーロもかかったのには、びっくり。。。すごい人である。

 

まずは、近くの中南米を一通り回る。時間も早かったせいか、人もまばらだ。プレゼンの会議室でいくつかのプレゼンに参加。英語の同時 通訳のイヤホンを借りる。通訳がへただと本当に会議はつまらない。

 

一番最初に参加したのが、
Climate Protection Projects
                                 and Business Travel

気候変動防御プロジェクトとビジネストラベル

なんと参加者は、数えるばかり。。。プレゼンターは、若くて聡明そうな女性である。しかし、話は面白くない。これは、英語の通訳が本当にへたくそであったのが大きな原因である。このプレゼンは、一番最後の予定であったが、急に変更することになり、プレゼンターも代理をたてたためらしい。題目は、興味あるものであったが。。。途中に抜け出し、次のプレゼンに出ることにする。

 

Keynote:Marin Conservation
                 and Tourism:Partners or Enemies?

基調講演:海洋の維持・管理と旅行業は、
                 パトナー か それとも 敵なのか?

この基調講演には、人があふれんばかりで立ち見が出ていたのには、びっくりであった。
一番前の席に座る。いかに環境問題が重要でこれからの旅行業にとっては、避けて通れない問題であることがうかがわれた。海洋維持・保全と旅行は、パートナーとなりうるのか?それとも相反する敵となるのか?
海岸に打ち寄せる多くのゴミや流木、全世界海域で絶滅危機にあるまぐろやクジラの捕獲などをはじめ、多くの問題を抱えるものを詳細なデーターや写真を見せながらの説明は、説得力がある。津波や自然災害、環境問題ももちろんのことだ。南極で起こっている氷の融解、それが引き起こす地表の上昇、今後十分に可能性のある海水面上昇地域は、グリーンランド7m、西南極大陸5m、東南極50m、海域の警告は、0.3−0.75m per degree. 最後に3分間のザトウクジラの舞と題する美しいBGMとともに映像が流れた。

 

やはり、キーワードは、エコ。地球といかに共生した旅をプロデュースするのか。
限られた地球に生かされたいるのは、人間ばかりでなく、生物や哺乳動物、すべてがいかに持続可能な生き方をするのか、旅を通じて啓蒙することがこれからの旅の在り方ではないだろうかとつくづく感じた。素晴らしいプレゼンであった。人が関心をもつのも当然である。

 

Boooming Cruise Industry 
人気急騰クルーズ業界

6人のパネリストがそれぞれの立場で話しながら進めていく。
その中にクルーズ会社のキーパーソンは、一番の問題は、船が引き起こす汚染であると言っていた。これは、ほとんどの船は環境問題を考えていない古い構造の船が運行していることにある。エンジンや燃料である。きれいな燃料を使いたいが、まだまだそこまで考えられた船がないのが現状である。
ここでも、ある旅行社は、値段の下落に頭を悩ましており、まったく利益がでない構造であること。ひどい状況は、ヨーロッパばかりでないのが、このプレゼンを聞いてよくわかった。日本とまったく同じ問題が生じているのである。もちろん、米国もさらにひどい。

 

All for One and One for
      All-Strategic Procurement Alliances
      in the Business Travel Industry

オールフォーワン&ワンフォーオール ビジネス旅行業界における戦略的協力

4人のパネリストによるプレゼン。
思ったほどあまりおもしろいものではなかった。こちらも、英語の通訳はあまりじょうずでなかった為。ちょっと悲観的にものが進んでいた部分もあった。やはり、大きな打撃は、隠せないものである。

 

Spirituality and Tourism
  :Keynote Manuel Andrack

基調講演:スピリチュアリティーとツーリズム

Scientific research of the German Society of Tourism Research(DGT)shows that spirituality, tourism and hiking are closely linked to each other. Manuel Andrack,reknown for the Harald Schmidt Show, offers entertaining, authentic and profound insights into one of the major tourism segments. One of his theses:”Walking makes you happy”

Manuel Andrack, Authou, TV award winner and “hiking guru”.

ドイツ観光研究所による科学調査によるとスピリチュアルと観光、ハイキングは密接な関係でリンクしている。

著名な人らしい。まだ40代半ばであろうか。初めての基調講演だという。ハイキングがいかに人を幸せにしてくれ、体も健康になるかの話であったが、あまり写真も多く使わずに言葉だけで進めていた。歩きには、軽い登山や巡礼も入る。1日に45k歩いた時にはさすが、足のマッサージが必要になったそうだ。自身の体験談からの話であった。

 

その他のレクチャーでは、ホモやレズ専門の旅行会社が集まり今年のトレンドの旅先を紹介していたり・・・
気になったのは、ウエルネス業界のワークショップであった。
高級感漂うブース内では、訪れているお客さまをモニターに、容姿端麗なエステティシャンによる自然化粧品を使ったエステのデモが行われていた。無料サンプルは、あっという間になくなっていた。

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※写真アルバムはこちらからご覧いただけます

 


3月12日(金) 雪のちくもり −1度

ITB Media Summit 2010 メディアサミット

これは、会場に入りきれないほどの人気であった。いかにこの題目が現在の注目と感心事なのかがわかった。とっても重要な課題であり、死活問題でもある。これは、ヨーロッパだけでなく、全世界の共通課題である。

Crash risk:Tourism media, travel journalists and ad markets in a free of fall? How will inform ourselves in the future:Will blogs, Facebook & Co eliminate the need for the tourism press ? At the ITB Media Summit media makers and representatives of the travel industry are discussing the question:where are we heading ? Curse or blessing for the travel industry ?

劇的な危機をどう乗り切るのか? 旅行業界のメディア、旅行ジャーナリスト、広告業界の斜陽か? 将来の展望はあるのか? ブログやFaceBook会社は、、旅行雑誌、メディアを締め出すのか? ITBメディア関係者や旅行業界の代表者がパネリストになり話しが進行される。

われわれはどこに向かっているのか?旅行業界の災いなのかそれとも恵みとなるのか? 結論はでなかったが、現在の状況を各パネリストが話す。

ツイッターの席巻がすざましい。中高年以上は、依然と紙媒体が主体である。プレゼン中も大きなモニターに現在入っているツイッターの書き込みを映しながらパネリストの話が進む。 

もはや旅のジャーナリストも必要なくなり、一般のひとの書き込みで多くの情報を共有することになっている。しかし、ユーチューブのような動画を信じるかという聴衆からの質問があった。これは、3つの問題がある。1)プロパガンダである。2)偏った情報3)情報は、すべて盗んだものである 良いメディアと悪いメディアがある。

 

その後、半分の会場を回る。初めてのITBへ参加した時の感動はない。あの頃とは違い、出展を見ながら時代が変わってきているのをつくづく感じた。特に観光関係、旅行社や観光局などの各ブースは、経費削減しているように感じた。特にヨーロッパ以外の国。モンゴル、パキスタンなど。

 

ホテルやホスピタリティー関係のフロアーは、さすが、おしゃれに優雅にブーススタンドが作られていた。インテリアといい、家具、照明にも気をつかっている。本当に洗練されているのを感じる。

 

トラベルテクノロジーフロアーは、あまり変化がないようである。

 

次に旅行書のガイドブックフロアーを訪れる。前回、訪れた時には、多くの会社が出店していたと思ったが、今回あまりないの少なさに驚く。地球儀をおいているスタンドもあるが、ちょっと安っぽい。

 

今回、気づいたのは観光部のある大学、専門学校、トレーニング学校のブーススタンドがワンフロアーを占めていたのもびっくりであった。ドイツだけでなく、英国やアメリカも出展している。ここでリクルートもしているのだ。学生や教師が多くみられた。

 

How will Mobile Travel Services Influence Travel   Management Processes- A
Glance at the Near Future

携帯電話の旅行サービスが旅行業経営に及ぼす影響とは。近未来を占う。

こちらも興味のある課題だと思ったが、一番最後のプレゼンとあってあまり参加者は少ないのにもびっくりした。これこそ、今一番問われるべき課題だと思うのだが。。。

しかし、パネリストもしっかりした回答はだしていない。あくまで、今、これからの将来がどうなるのか皆目見当がつけにくいということなのだろう。

このITテクノロジーは、10年前から言われ続けているが、ここにきて急激に変化しつづけているのが現状である。PCより新たな携帯というアイホーンやブラックベリーなどの可能性がこれからも大きく影響し、その為の安全性と航空会社とのコンバインそして、クレジット会社との清算など多くの問題がまだまだあるようだ。

しかし、30−40%が携帯からの予約であり、また同じぐらいの割合がPCからの予約で占めている。これは、すごい。中高年も使いこなしているということだ。しかし、町の中やITBの人たちもそんなに携帯やPCを覗いているようには思えなかったが。。。

ともかく、新しい世界であり、可能性が多く潜んでいて、これからの変化を注視したい。LHはすでに、携帯でチェックイン、ボーディングを発券している。紙媒体が無くなっているといいうことだ。

これは日本でも多く語られていることだ。全世界が、同じ問題で悩み解決策を模索、新たなビジネスを追い求めているのだと感じた。しかし、イギリス人とも話をしていて、人脈による地道な営業は、どこも変わらない。

 

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※写真アルバムは
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3月13日(土) 最終日

荷物を持ってそのまま会場へ。最後のシャトルバスを逃したようだ。タクシーで向かう。クロークにスーツケース(2ユーロ)、コート(1.7ユーロ)を預ける。通し入場券でチェックを受ける。

 

今日から一般にも開放されているので、子供ずれや中高年のアベックなどが目立った。どこのエリアも人・人・人である。 
こんなにも人気があるとは。。。 
かなりの健脚家でないと疲れてしまう。 

 

案内図がわかりやすく大きく表示されているので迷うことはないが、見るべき展示が多くて1−2日では、じっくり見て回ることができない。
各ブースによっては、ダンスやショーも見られる。レクチャーも開催している。各建物をつなぐ踊り場や出入り口には、スナックやコーヒーショップ、アイスクリームスタンドもある。

 

夕方まですべての会場をまわり空港へと向かう。

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ITBベルリン 

URL:www.itb-berlin.com

統計データ(2009年実績)

総展示面積 : 160,000m2

出展企業 : 11,742社(内、ドイツ国外出展企業  9,272社

ビジター総数 : 163,295人(内、専門ビジター 101,896人)

開催間隔 : 毎年
 

<展示品>

  • 各国や州のナショナル・パビリオン
  • ITBサプライ(ホテル、ツアーオペレーター、旅行代理店、観光協会など) 
  • クルーズ カルチャー・ツーリズム
  • トラベル・テクノロジー
  • トレンド & イベント
    〔ヤング・ツーリズム/エコ・ツーリズム/エコノミーな宿泊/アドベンチャー体験〕
  • ウェルネス
  • 旅行業界におけるリクルーティング

 

<対象ビジター>

旅行代理店、旅客輸送業者、ホテルマネージャー、観光振興団体/組織、観光出版業など

 

<併催イベント>

ITB会議 : 会期中毎日開催される様々な会議やイベントは最新の市場動向や革新的商品に焦点をあてて実施されています。世界中から集まる専門家達の議論の場として質の高い情報価値を持っています。

 

<各種案内>

オンライン出展者カタログ : ITBのウェブサイト www.itb-berlin.com 内のオンライン出展者カタログ - Virtual Market Place - では、出展者や出展品の検索が可能です。国、分野、フリーワードなど様々なキーワードで検索できます。


展示会の写真

※写真アルバムはこちらから→

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