知られざる地球の不思議さと手つかずの大自然を肌で感じる究極のエコツアー。地球の鼓動が聞こえる大地「南極」、
イヌイットの住民達、野生動物との出会いがある「北極」。何かを感じさせてくれる極地旅行。
個人旅行の旅だからこそ、他では味わえない感動が!

【ALE社】南極点キャンプ地・スタッフへインタビュー

ALE社(Antarctic Logistics & Expeditions)の南極点キャンプは、【世界最南端のリゾート】と親しみを込めて呼ばれています。そこで、リモートキャンプマネージャー代理のシダー・ジャシュークさんにインタビューしました。シダーさんは南極で6シーズン働いており、そのうち3シーズンは南極点キャンプ地のマネージャーを務めています。今回は、彼のバックグラウンドや、南極点での生活がなぜこれほど興味深いのかについてお話を伺いました。

なぜALEでの仕事に何度も戻ってくるのですか?

簡単に言えば「人」です。

オフシーズンに彼らが何をしているのかを聞いて、その後また一緒に働けるのが楽しいんです。彼らのオフシーズンの経験を聞いて、インスピレーションをもらえるのが大好きです。再会して話をするのは本当に素晴らしいことですね。

ALEで働いていないときは、どのように過ごしていますか?

オフシーズンの大半は、少しガイドの仕事をして、あとはほとんど大工仕事をしています。

若い頃に大工の見習いをしていたので、戻ってきて建築の仕事をしています。

これまで手掛けた中で、一番面白かった大工プロジェクトは何ですか?

ノーマンウェルズ(イエローナイフの北部)で、本当にクールなキャビンを作ったことがあります。

ツインオッター機(南極点でも使っているのと同じ飛行機ですが、別の会社のものです)で現地に飛んで行きました。スコーミッシュ(ブリティッシュコロンビア州にある町)で木組みを作り、ノーマンウェルズに運んでから、ツインオッター機で現場まで運びました。それから2シーズンかけて、3週間働いて3週間休む交代勤務を繰り返し、キャビンを建てました。

大工のスキルが南極での仕事にも役立っていますか?

ええ、もちろんです。実際、それが私がこの仕事を始めた大きな理由です。

 最初にALEで働き始めたときは、キャンプマネージャーとしてではなく、いわゆる「雑用スタッフ」でした。最初の1シーズン半は、Al氏のもとでメカニックの仕事をしていました。でも、面接でも「リモートキャンプの建設経験があるか?」といった質問が重要でしたし、その経験が大きな助けになりました。

南極点に行く準備をしている人に、どんなアドバイスをしますか?

寒さに備えてください。ここは、普段皆さんが慣れている気候とは全く違います。

南極点の夏の気温は、だいたいマイナス30度近くです。少し風が吹けば、風速冷却でマイナス40度に近くなります。もしそのような気温の土地から来たわけでないなら、かなり驚くかもしれません。私たちが『これだけの重ね着をしてください』と言うと、時々『そこまでしなくても』と思われるかもしれませんが、本当に必要なんです。南極点で写真を撮るためにじっとしていると、信じられないくらい寒くなります。

南極点キャンプマネージャーとして、最も興味深いことは何ですか?

ここには本当にさまざまなお客様が来ます。

ビンソン山に登った後に南極点に来る人もいれば、Three Glaciers Retreat(スリーグレイシャーズ・リトリート)を訪れた後に1泊する人もいます。日帰りで来る人、最後の1度(約111km)をスキーで滑ってくる人、そして60日間も海岸からスキーで旅をしてくる人もいます。時には、そんな人たちが同じタイミングで集まることもあります。南極点キャンプ地は、これら全ての人々が出会う唯一の場所で、みんなで一緒に食事をしたり、くつろいだりします。高級なラグジュアリートリップを楽しんでいる人たちと、60日間も乾燥食を食べて、誰とも会わなかった冒険家が一緒に過ごすなんて、すごく面白いんです。他のお客様にとっても、そうした冒険家たちと出会えるのは特別な体験だと思います。

冒険家たちは南極点に到着したとき、結構ボロボロな状態ですか?

彼らがどれだけ自分をケアしていたかによりますが、大抵はそうでもないですね。

体力的には基本的に元気ですが、むしろ精神面の調整が必要です。彼らは長い間、誰とも話さず、誰の姿も見ていませんから。普通は、私が彼らを出迎えに行くんですが、まだスキーで進む道のりが残っていることが多いので、一緒に歩きます。そして『調子はどうですか?』と聞くと、『良いです』とだけ返ってきます。『どうでしたか?』と聞いても、『良かったです』としか言わないんです。でも、キャンプに戻ってしばらく一緒に過ごしているうちに、少しずつ会話が戻ってきます。そうなると、何時間も話し続けて、食事もたくさん取ります。また、彼らはスキー以外の動きをしていなかったので、普通に歩くことにも慣れないんです。床の上を歩く感覚を取り戻すのに、少し時間がかかります。

なぜ人々は南極点への旅行に関心を持つのだと思いますか?

これまで多くの人々が、ここに到達するために本当に懸命に挑戦してきましたし、今でも到達するのは簡単ではありません。

飛行機でも車でもスキーでも、今はかなりアクセスしやすくなりましたが、それでも南極点にたどり着くのは壮大な旅です。簡単にポンと行ける場所ではなく、特別な旅なんです。私がいつもクールだと思うのは、Googleマップでズームアウトする機能です。自分のいる場所にピンを立てて、そこからゆっくりズームアウトしていくと、自分が今地球のどこにいるのかが実感できて、とても不思議な気持ちになります。

コース紹介


注)すべてのコースは、海外主催会社が催行する旅行ツアーとなります。お申込みにあたり、自己責任の上でのご参加となりますことご承知おきください。