知られざる地球の不思議さと手つかずの大自然を肌で感じる究極のエコツアー。地球の鼓動が聞こえる大地「南極」、
イヌイットの住民達、野生動物との出会いがある「北極」。何かを感じさせてくれる極地旅行。
個人旅行の旅だからこそ、他では味わえない感動が!

カナダ・マリタイム冒険11日間/沿海に棲む海洋野生動物を求めて

日程表で見るツアーポイント 

第1日目:ルイブール ケープブレトン島/集合・乗船

カナダの東端沿岸にあるブレトン岬の小さな港町シドニーからこのアドベンチャーが始まります。1597年に最初にイギリス人がここに来航し、やがて海洋における戦略的な位置の重要さを認識したフランス人が、1713年にこの町を要塞化しました。18世紀のあいだ、ルイブールは北米で3番目に活気のある海港でした。

午後遅く乗船し、船が灯台を過ぎてグランド・バンクスへと向かうころ、地元産の新鮮なロブスターの夕食となります。

第2日目:セーブル島

カナダ マリタイムイメージ

大西洋に位置する数百キロもの 細長い島、セーブル島は船の墓場としての歴史を持っています。アザラシ狩りの猟師や難破船の生存者、沈没船の引き揚げ作業人たちの住む島でもありました。危険な潮流と砂州のため、350隻以上の船が犠牲となっているのです。今では通年、住んでいる人数は6名もおらず、その他はセーブル島ポニーの群れだけです。 

国立公園へと変遷しようとするセーブル島の将来は、現在のところまだ未確定の状況です。40キロメートルの長さの砂州、幅1キロ、セーブル島には、生物学的にも気候風土においてもユニークな魅力に満ちています。カナダでも最も霧が立ち込めている場所で最も風が強く最も寂しい場所であると同時に最も穏やかで温かい感じのする場所でもあります。現地の状況や天候によって、セーブル島に上陸するかゾディアックボートで沿岸を探検するか決めたいと思いますが、いずれにせよ数少ない訪問者の一人になるはずです。訪れるだけでも希少価値ありです。

第3日目:バード島

数マイルに位置する小さな島にパフィンとオオハシウミガラス、カワウ、クロアシミツユビカモメなど珍しい鳥類がたくさん棲んでおり、ケープブレトン島に生息するハゲワシの主要な餌場としても有名です。ケープブレトンは、素晴らしいケルト音楽文化が残っている場所です。

沿岸地帯を探検しながらこの地域の文化に触れてみたいと思います。船から降りて、バスでケープブレトンにあるゲーリック大学へ見学に行きましょう。この周辺でカヤック、スタンドアップパドリングのオプションを予定しております。ゾディアックでクルージングしたり、ハイキングやサイクリングを楽しみましょう。

第4日目:シャーロットタウン

1864年9月、北米の英国移民代表達によるカナダ連邦結成についての話し合いが、ここシャーロットタウンにて行われました。そして1867年7月1日にカナダ憲法が採択され、連邦が作られました。シャーロットタウンは歴史ある場所であり、カナダ建国150年の今年に訪れる相応しい場所となります。

プリンスエドワード島のノースラスティコの町の近くに錨をおろします。ここからは、いくつかのグループに分かれて散策しましょう。シャーロットタウンの街歩きや、「赤毛のアン」の舞台グリーンゲーブルズ観光、またアンの大好物であるカウズのアイスクリームを片手に、カベンディシュ海岸を歩くのも楽しいでしょう。さらにはコンフィデレーショントレイルを自転車で走ったり、海岸沿いをドライブ又はゴルフやカヤックなどで楽しんでみませんか?

第5日目:マドレーヌ諸島(マグダレン諸島 ケベック州)

カナダ マリタイム冒険10日間イメージ

セントローレンス湾のはるか沖合に砂岩で形成された島々は、ユニークな漁村文化をもっています。セントローレンス湾の外にある島々を巡りましょう。ウォーターフロントに並ぶ素敵な家々やボート、こまめに手入れされている緑の絨毯、そして海岸にそって奇岩が聳える風景はなんとも絵になるような美しさです。
漁業や狩猟文化に加えて、その周辺に多くいる多様な鳥たちにも注目してみたいと思います。海岸や沼地に多く見かけるシギ・チドリ類の鳥たちの生態を観察する絶好のチャンスです。ここは、15世紀半ばにヨーロッパ人達が最初に発見した島々でした。すでに先住民のミックマック族はセイウチ猟で数百年もここを訪れていました。このあたりは、ケベック人やアカディア人の文化が色濃く残っており、特に郷土料理や工芸、言語に現れています。
この島の穏やかな地形はサイクリストのパラダイスです。海ではカヤックやスタンドアップパドルで奇岩のアーチをくぐったり、楽しいオプションツアーがあります。また、鯨にも遭遇することでしょう。ゾディアックボートでクルージングする予定です。

第6日目:ガスペ半島ボナベンチャー島

 

カナダ マリタイム冒険イメージ

パースの町と島の間にアンカーを降ろしゾディアックボートで島を訪ねてみましょう。この島はガスペ半島の端に位置しています。素晴らしい植物や動物が見られます。例えばここでのハイライトである、北米で最も大きなキタシロカツオドリのコロニーを見学します。このボナベンチャー島は、ケベック州の公園保護区に指定されています。さらに上陸して近づいて観察しましょう。約300種類の鳥が生息していると言われています。

午後にはパースの町を訪問します。フランス系カナダ人の漁村です。天候が良ければカヤックやスタンドアップパドルのオプショナルツアーを実施します。

第7日目:アンティコスティ島

アンティコスティ島では、陸に沿って海岸沿いを探検してみましょう。セント・ローレンス側の河口あたりを狙いましょう。ここは、ベルアイル海峡からの北極海水とさらに穏やかな大西洋の海水が混じりあった場所で、この付近には多くの海洋生物が見られます。ヒゲクジラ、ザトウクジラ、ミンククジラ、そしてシロナガスクジラ、ハイイロアザラシ、タテゴトアザラシなどが多く棲息している海域です。その他、この付近の海岸で見られるワシやシロカツオドリが海水で餌を取っている姿を観察しましょう。

第8日目:グロ・モーン国立公園

グロ・モーン国立公園


ボン湾へと向かいます。ここは、グロ・モーン国立公園の中心にあたります。低木のグリーンベルベットで覆われた湾の外側、ちょうど右舷側に見えます。崖の上を見上げてみましょう。絶壁の姿は海洋の風によってユニークな形へと姿を変えて風にさらされています。ウッディーポイントの町へと向かいましょう。村の代表者達が出迎え歓迎してくれることでしょう。この町に数件のお店とパブが海岸沿いの道路に面したところにあります。ウッディーポイントに上陸してディスカバリーセンターに向かい、ハイキングしましょう。ここはグロ・モーン国立公園のインフォメーションセンターです。ここからは専門のガイドによってテーブルランド(世界自然遺産)へと向かいます。ここからの眺めは素晴らしいものがあります。公園内を歩いていると脱皮したムース(ヘラジカ)に釘付けになるでしょう。北の沼地に生えるランやピッチャープラント(嚢状葉植物)が足元を心やさしく弾ませてくれます。

第9日目:南海岸フランソア

カナダ マリタイムイメージ

ニューファンドランドの南海岸に、1700年代後半頃フランス人達が入植した町があります。19世紀後半から20世紀初頭に栄えた鯨解体作業場など、フランス人の漁業建造物を見学します。この港は積出港として知られており、船やヘリポートでしかアクセス出来ません。港町から少しはずれて、ニューファンドランド南海岸の美しいフィヨルドを眺められる場所で腰をおろしましょう。フランソア(Frans-wayと発音)は、海にまつわる伝統を受け継いでいる急勾配のある町です。道路もないので、冬期や暴風雨シーズになると町は完全に孤立してしまいます。町の人たちの出迎えを受け、町の市民ホールではダンスを披露してもらえるかもしれません。

第10日目:サンピエール島&ミクロン島

カナダ マリタイムイメージ

私たちの最後の航海は、北アメリカ内に飛び地のフランス領で締めとなります。サンピエールの町を歩いているとヨーロッパにいるような雰囲気が漂ってきます。17世紀初頭に入植したフランス人達の町です。ここは、パフィンのコロニーがありますので、天候が良ければゾディアックボートで観察に出かけましょう。

第11日目:ルイブール/下船

船は、セントローレンス湾の入口を横切り、歴史のある港町ルイブールを目指しケープブレトン島に戻ります。
朝食後に下船、各自、帰国の途へ 。

※航路や上陸場所などは、天候や氷の状態などにより変更することがあります。また、遭遇する野生動物も同様です。概略日程としてお読みください。

カナダマリタイム冒険 特集

「極地」、すなわち「南極」「北極」の旅行をご案内している私たちは、毎年、来シーズンの目玉となるポイントを訪れ、そこにしかない魅力、そこで得た貴重な体験を日本の皆さまにご紹介する役割を担っています。2017年の北極旅行での目玉は、ワンオーシャン・エクスペディションズ社が主催する「カナダ マリタイム冒険11日間」。そこで早速そのベースとなるツアー、今年(2016年)7月に催行された「カナダ マリタイム冒険10日間」に参加してまいりました。

地図で見る観光ポイント 
カナダ マリタイム冒険11日間ルート地図
  • ケープ ブレトン(Cape Breton)
    カナダ ノバスコシア州北東端の島。中心都市はシドニー。スコットランドやアイルランドからの移民が多く住む。北部には、ケープブレトンハイランズ国立公園がある。
  • セーブル島(Sable Island)
    大西洋に浮かぶカナダ領の島。ノバスコシア州南端に位置する。
  • バード島(Bird Island )
    岩山に棲んでいる海鳥の多さと息をのむほどのスケールの景色。青々とした草木に生息するトナカイの姿が印象的。
  • マドレーヌ諸島(Les Iles de la Madeleines)
    カナダ ケベック州の地方行政区のひとつであり、ガスペ半島とマドレーヌ諸島から成っており、多くの海鳥が生息している。
  • グロ・モーン国立公園(Gros Morne National Park)
    ニューファンドランド島にある国立公園。1987年ユネスコ世界遺産(自然遺産)に登録されている。
  • サンピエール島&ミクロン島(Saint-Pierre et Miquelon)
    カナダのセントローレンス湾に浮かぶ島。良漁業に恵まれタラ漁の重要な基地になっている。

コース紹介


注)すべてのコースは、海外主催会社が催行する旅行ツアーとなります。お申込みにあたり、自己責任の上でのご参加となりますことご承知おきください。