
人を拒絶するかのように険しく聳える岸壁 〜ケベック州アンティコスティ島〜
【6日目】 7月21日(木)16℃ 晴れ
アンティコスティ島は周囲を高い岸壁に囲まれた島。上陸可能な岸にも、むき出しの荒い岩相が見られ、まるで入島を拒むかのようです。セント・ローレンス湾に位置するこの島は、ベルアイル海峡からの北極海水とさらに穏やかな大西洋の海水が混じりあい、多くの海洋生物が見られます。島は、ほとんどが森林に覆われており、先住民たちの狩猟場として使われていました。海風のせいでしょうか。岸近くでは白骨と化した木々がこの地の厳しさを物語っています。

【写真】アンティコスティ島。荒々しい崖、海岸まで広がる森林。海風を受けて傾いている木に、この地の厳しさを感じました。
ANTICOSTI ISLAND アンティコスティ島 |
ケベック州アンティコスティ島は島の大部分が州立公園の保護区となっています。人が住んでいる地域は西海岸のポートメイナー。1534年に先住民達が漁や狩猟場として使われた島です。1680年ルイⅣ世が探検家のジュリエット家にこの土地を売り、1753年まで所有して材木などの資源開発を行っていましたが、その後、19世紀になりフランスのチョコレート会社が購入しました。そのころから鹿が増えはじめ、現在では10万頭ほどいると言われています。1974年にケベック州政府が島を購入し維持しています。 |

体験記:07
【7日目】ニューファンドランド州グロ・モーン国立公園
地表に現れたマントルの山、食虫植物…
世界遺産で地球の不思議を見る
高山植物や食虫植物など生物の多様性と、本来なら地下にあるべきマントルが数億年前の地殻変動で地上へと押し出されてできた「テーブルランド」。地形、生態系ともに地球の歴史上主要な遺産が見られる世界遺産「グロ・モーン国立公園」。