知られざる地球の不思議さと手つかずの大自然を肌で感じる究極のエコツアー。地球の鼓動が聞こえる大地「南極」、
イヌイットの住民達、野生動物との出会いがある「北極」。何かを感じさせてくれる極地旅行。
個人旅行の旅だからこそ、他では味わえない感動が!

A21社「20周年記念イベント」に参加してきました

3年半ぶりに海外へ出て思ったこと。
それは【世界から取り残されていくような日本の姿】と【大きく変わる旅のかたち】

成田空港で感じたこと

3年半ぶりに海外は、南極フライ&クルーズを主催するA21社(アンタルクティカ・トエンティーワン社)の【20周年記念イベント】への参加と【新船マゼラン・エクスプローラー号の見学】のチャンスをいただいたことにはじまります。今回の旅は、南米と米国でした。

まず、日本出発前に海外のWi-Fiレンタルを予約したことから。
成田で受け取ったときから、「これって、すでに時代に遅れているのでは?」とふと思いました。確かに、コロナ前までは、有料Wi-Fiはとっても便利なものでしたが、今となっては「公共のフリー
Wi-Fiでも十分ではないか?」あるいは「SIMカードの方が良かったのか?」。荷物が増えるだけとちょっと後悔しました。

成田空港では外国人が多く目立っていました。2階のレストラン街では、空きテナントが目につき、コロナが収束したとは言えその後の円安の影響で日本人の海外旅行者の戻りがないということが、まざまざと見て取れました。

出国手続きは、すべて顔認証でスムーズ。米国経由で南米へ向かったのですが、米国では入国に長い時間並んだものの入国審査には数分もかかりませんでした。
海外の空港はどこも巨大でゲートからゲートへの移動には時間がかかります。高齢者には、長時間フライトに加えちょっと負担になってしまうはず。
十分余裕のあるフライトを選び空港内VIPルームやホテルでの休憩など移動中の楽しみを加えれば、移動でのストレスも軽減されると思います。

スマホさえあれば何でもできる?

リマで一人旅をしている日本人男性(40~50歳代)に出会いました。南米旅行は初めてという彼は、サンチャゴで数週間スペイン語の語学留学をするとのこと。以前TVで見た「世界中の洋服が山のように集められた場所がチリにある」というその場所に行ってみたいとか。
「航空券やホテル・語学学校の予約、サンチャゴ空港からホテルまでのタクシー予約もウーバーで、全て日本出発前にスマホから予約した」とのこと。各国の通貨も現金で持参する必要もなく、すべてがスマホ内のクレジットカードで精算。「外国語はほとんど出来ないけど、予約画面は日本語で表示されるのでまったく問題ない」と言います。語学が出来なくともスマホの翻訳アプリがあるので、それで会話は済ますのだそう。
「仕事を辞め、独身なので出来る事、やりたいことを残された人生の中でやっていきたい」と言っていた彼。勇気ある旅人でした。震災やコロナ禍で人生の生き方を見つめ直した人たちは多くいるのでしょう。

スマホさえあれば旅の手配は全てネットで完結でき、自由に世界を旅する人がいる現実を目の当たりにした時、旅行会社のこれまでの役割は終わったと強く感じました。
今回私も米国で初めてウーバーを使って、便利さと安さそして安全を実感しました。日本以上に海外では、生活の隅々までIT化が進んでおり、スマートフォンの活用が高齢者まで行き渡っているのです。アメリカ人の友人(83歳)は、テレビのチャンネルを変えるように難なくスマートフォンを使いこなしています。面白いことに、アメリカでも迷惑メールは、勿論のこと、毎日のように多くの特殊詐欺電話がスマートフォンにかかってきて、常にブロックしていました。

以前は海外に旅すると、あらゆるところで日本製品や日本語を目にしたのですが、今やすっかり影を潜めてしまったように感じました。残っているのは、空港の自動チェックイン機にある日本語サイトくらいでしょうか。韓国語や中国語が幅をきかせているのが目につきました。ニューヨークの空港の便器がTOTOであったことには、ちょっと誇らしく感じました。

A21「20周年記念イベント」に参加して感じたこと

20周年記念イベントで行われたA21社・社長のセミナー風景

今回の旅の目的であるA21社の20周年記念イベントは、新船マゼラン・エクスプローラー号で行われました。4泊5日の試乗クルーズも兼ねています。世界中のエージェントから30名ほどの招待客が招かれ、久々の交流を楽しみました。

海外のプロバイダーも当然、コロナ禍では厳しい経営状況を強いられたはずですが、A21社はそれをはねつけるほどの前向きなビジネス戦略が展開され、各エージェントとのパートナーシップを強固とするイベントでした。
その戦略のひとつとして2026年就航の姉妹船マゼラン・ディスカバリー号(キャビンはすべてデラックスベランダ)を発表。さらにはクルーズに参加されるお客様専用に旅のさまざまな情報をスマホから簡単にアクセスできる独自アプリの開発、学生達に向けた財団の設立など、他社と比較出来ぬユニークなブティック型経営に徹したものでした。

各国のエージェント同志も活発に交流し、それぞれの国で独自の販売方法を知る機会ともなりました。
確かにこの領域(南極・北極の極地)だけは、コロナ後でもニッチマーケットであり続けると確信しました。それだけに続々と新たな船が現れ、熾烈な競争が繰り広げられているのが現状です。

マゼラン・エクスプローラー号試乗クルーズにてゾディアックボートで氷河見学

招待客であるエージェントは、殆どPCを持参していないようでした。これはコロナ以前では、見受けられない光景です。全員が手のひらサイズのスマートフォンのみ。これでメモを取ったり、画像を撮ったりしています。

私はスマホだけでなく常に小さなメモ帳とペンを持っています。そのメモ帳には、今回のスケジュール表やフライト日程などコピーを貼り付けて直ぐに見られるようにしており、その日の出来事や感想を書き留めています。
それを見たアメリカ人が「何とクラッシックな事をしているのか。全てスマホでやるべきだよ。几帳面な日本人らしいね」と納得とも「IT遅れのビジネスウーマン」ともとれる表情でした。お互いに顔を見合わせながら、大笑い。彼は大の日本びいき。彼のみならず、8割ほどの招待客が日本を訪問したことがあり、好意的に思っているリピーターです。

海外ではビジネスの効率化を重視し全てがIT。ニューヨークの空港には、インフォメーションデスクもなく、空港の職員もいない。すべてネットで確認せよということなのでしょう。確かに日本は遅れている?いや私だけなのか?・・・

今後も「南極観光」業界は、おだやかに伸びると思われます。また、年々ラグジュアリーで快適な設備や施設を増やしており、世界中の富裕層に特化した営業を続けています。日本の国際競争力の低下が垣間見られるものの、まだまだ海外のプロバイダーは、日本のマーケットの底力を信じているようにも感じました。
弊社の為だけにいただいた「日本人へのお誘いビデオレター」を社長はじめ取締役達全員からいただけたことは、日本国と日本人への期待を感じ、光栄に思いました。

帰国して

ちょうど、私が帰国した直後に始ったイスラエルとハマスの戦争ですが、とっても気になっていることがまさに現実になってしまいました。
このイベントでイスラエルのエージェント夫妻と知り合いました。写真を趣味とする人たちに向けたツアーを組んでいると意気盛んに私に話をしてくれていたのが印象深かったのですが、この戦争で、年始に出発するグループツアーを中止せざる負えなくなり、これを穴埋めするために「どなたかツアーに参加していただけるお客様はいないだろうか」との連絡が入りました。(割引もご用意しておりますので、ご興味のある方は、お問い合わせください)

コロナ感染やロシアのウクライナ侵攻もそうですが、自分たちでは、防ぎようもない事態が起きる昨今です。心の休息を求める「旅」、非日常を味わえる「旅」、自然に浸る「旅」を早く取り戻してくれることを望んでいます。そしてイスラエル夫妻たちもこの逆境をたくましく乗り越えていかれることを願っています。

 

エクスプローラーハウス

プンタアレーナス市内にあるA21社の「エクスプローラーハウス」は、出発前の説明会場などに利用します。私が見学した時点では外見は未完成でしたが、室内はほぼ完成。2階建ての内装はチリの有名デザイナーが手掛けたもの。大型スクリーンがあるシアター式レクチャールームが圧巻です。今シーズンの南極クルーズでは、準備万端でお客様をお出迎えすることでしょう。

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関連情報

コース紹介


注)すべてのコースは、海外主催会社が催行する旅行ツアーとなります。お申込みにあたり、自己責任の上でのご参加となりますことご承知おきください。