知られざる地球の不思議さと手つかずの大自然を肌で感じる究極のエコツアー。地球の鼓動が聞こえる大地「南極」、
イヌイットの住民達、野生動物との出会いがある「北極」。何かを感じさせてくれる極地旅行。
個人旅行の旅だからこそ、他では味わえない感動が!

 2018.01.09【速報】

北極冒険家・荻田泰永さん 「南極点無補給単独徒歩」2018年1月5日 現地時間13時45分(日本時間6日1時45分)日本人として初の快挙を成し遂げました!おめでとうございます。


2017.10.13

極地冒険家・荻田氏が日本人初、無補給単独徒歩で南極点に挑戦!
 

北極冒険家として知られる荻田泰永氏が、今年(2017年)11月から約50日間かけて無補給単独徒歩で南極点を目指します。その距離約1,130Km。成功すれば日本人初の南極点無補給単独徒歩となる快挙。そこで早速、出発を控えた荻田氏に独占インタビューをしました。


Q.

今回、日本人初の「南極点無補給単独徒歩冒険」として南極大陸が目の前に現れてきていますが、出発前の今の心境をお聞かせください。

極冒険家・荻田泰永氏インタビュー

A.

ワクワクしています。初めて北極に行った18年前の時と同じですね。新鮮な気持ちです。北極に18年間行き続けて今度は、南極大陸に向かいますから。

北極という極地とどう南極は違うのか。何を感じるのか。どんな場所なのか。どんな雪なのか、どんな風、全身で南極を感じてみたいです。
今は、出発前の準備で毎日歩きまわっています。どんどん南極が近づいてきますので、本当に楽しみです。

 

Q.

そもそも「南極点まで歩こう」という企画は、どこから生まれたのでしょうか?

A.

今まで、北極を歩いてきましたから次には「南極」ということになったのは、必然であったと思います。過去の偉大な探検家、ピアリー達がとったのと同じように自然と足が「南極」へと向いたということだと思います。それが、今、自分の中にも今度は、「南極」という風が吹いたということですね。
勿論、南極を冒険するなら南極点を狙うのは、当然です。今まで北極では、村から村への移動ルートでそこにまつわるストーリーがあるのですが、南極大陸は、南極点をめざすしか他にやりようがないですからね。エピソード2の始まりですね。

 

Q.

「南極大陸」は今まで北極を歩いてきた荻田さんにとってどのような場所だと思われますか。 
また、どんなところに魅力があるのでしょうか。

極冒険家・荻田泰永氏インタビュー

A.

恐らくひたすら退屈なところだと思います。延々真っ白で真っ平なところだと思います。だからこそ、行かずにはおれない、やらなければ感じられない何かを感じられる場所が南極の魅力だと思います。
北極では、ともかく考えなければならないことが多いわけです。例えば、このクラックをどのように回避したらいいのかとか氷が緩む場所を感知したり安全を確保しながら歩いても自然と氷に押し戻されて戻っていたり...と。常に判断を迫られる場所なのです。
南極は、大陸ですから、海に落ちる危険はありません。ひたすらに南極点を目指して一直線に歩くだけです。とっても退屈でしょうし、向かい風で防ぎようがないでしょうし、どうしてこんな事しなければならないとか。どうしてこんなところにきてしまったのかと感じるんですが、行かずにはおれない。やって感じるものがある自分が行動を起こして新しい世界をみたいということですね。自分を試してみたいし、自分ができるということを証明したいし確認したいのです。体力的には、かなり大変であると思います。

 

Q.

遠征費用はどのように調達したのでしょうか?
また、総額どのくらいかかるものなのでしょうか?

A.

遠征費は、2,000万円です。その調達方法は二つです。一つは企業スポンサーから1,500万円集め、もう一つはクラウドファンディングで350万円集めました。
計画は、今年2017年初めからですが、ほぼ半年でこれだけ集めることができました。この中には、遠征中の日本事務局運営費、装備代、渡航費などです。

 

Q.

極地に向けてのトレーニングってどんなことをやるのでしょうか?

A.

基礎体力をつけるぐらいで、遠征の為の特別なトレーニングはやっていません。日常では、ジムでウエイトトレーニングをしたり、なるべく電車を使わず歩いたり、走ったりするぐらいです。

 

Q.

帰国後の次の夢は何でしょうか?

A.

また、北極に戻って北極点の3度目の挑戦をしたいと思っています。2019年の春になるでしょうか。

荻田さんの南極点計画
日程&期間:2017年11月中旬~2018年1月中旬 約50日間
ルート:ヘラクレス入江~南極点 約1,130Km
目的:日本人初の南極点無補給単独徒歩到達を目指す
※期間中は、外部からの補給に頼らず、自ら物資を持ち、動力も使わず、自分の足で南極点まで踏破する。
極地冒険家・荻田泰永(おぎた やすなが)氏 プロフィール
カナダ北極圏やグリーンランド、北極海を主に単独徒歩で冒険。2000年より2017年までの18年間で15回の北極探検へ遠征。延べ9,000km以上踏破し、世界の北極冒険家として国内外のメディアからも注目されている。日本唯一の「北極冒険家」。荻田泰永さんホームページ

いつお会いしても爽やかで純粋、自然を知り抜いた人にしか持てない瞳が印象的な荻田さん。熱のこもった話に、こちらも遠征前の情熱を分けていただいたようです。

南極大陸は、すでに閉ざされた世界ではありません。誰でもが自由に行ける時代です。地球上最後に残された私たち人間が守るべき究極の自然が手つかずに残っている場所でもあります。自然環境を侵さなければ、どんなことでもチャレンジできるのが「南極大陸」です。これからの若者たちが荻田さんの生き方を学び、そのチャレンジ精神を受け継いでくれることを多いに期待したいと思います。 

遠征前のお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。くれぐれもお気をつけてお出かけください。無事に南極点に到着できますよう心から祈願しております。
帰国後のインタビューも楽しみにしております。
※トライウエルも荻田さんの遠征にあたって、黒子の黒子となって協力・応援させていただいております。

【参考】荻田泰永さん過去のインタビュー

 「無補給単独徒歩で北極点へ!北極冒険家・荻田 泰永さんインタビュー」(2013.02)

コース紹介


注)すべてのコースは、海外主催会社が催行する旅行ツアーとなります。お申込みにあたり、自己責任の上でのご参加となりますことご承知おきください。