2017年6月、世界中をフィールドに活躍している写真家、石川直樹さんにスピッツベルゲンツアーを取材していただきました。
【参加ツアー】スピッツベルゲンクルーズ12日間/スバールバル諸島を探検(2017年6月26日〜7月7日)
※来期2018年の該当ツアーは「スピッツベルゲン(入門編)10日間」です。
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スピッツベルゲンおよびスバールバル諸島の旅はいかがでしたか?
A.
スバールバル諸島へは、ちょうど10年前2007年4月に訪ねています。なので、今回は二回目です。
前回は氷に閉ざされていて、まったく雰囲気が違っていました。スバールバル諸島にあるバレンツブルグという町にも再び立ち寄りました。 以前はまだ古い建物が多く残っていましたが、今回訪ねた際には、ほとんど新しい建物に入れ替わっていました。
こんな極北の場所でも時代は移り変わっていくのですね。
Q.
ご旅行先としての魅力は、一言で言うと何と表現できますか。
A.
普段は想像すらおよばない非日常の風景を見たり、体験できることでしょうか。
Q.
来年(2018年)には、旅行期間9日間から13日間まで11コースもラインナッ プされております。それだけ人気地域であるのですが、日本人には、まだまだ知られざる場所です。
今回の視察で体験された魅力をお聞かせください。
A.
まず動物が好きな方にはオススメできます。
あとバードウォッチング好きにもオススメです。
歴史が好きな方には歴史の研究者も船に同乗しますし、あちこちに昔の物語を感じさせる木造建物や遺構が残っていますから、楽しめると思います。
Q.
スピッツベルゲンでは、どんな動物と出会えたのでしょうか。
どんな場所を訪問したのでしょうか? 一番、印象に残った場所は?
A.
シロクマ、アザラシ、セイウチ、北極キツネ、パフィン、 クジラなどに会いました。
場所は、スヴァルバール諸島ほぼ全域にわたり、スピッツベルゲン島ではない島にも足を伸ばしました。
一番印象に残ったのは、キャンプミラーでしょうか。小さい小屋が二つ残されていて、小屋のまわりにはクジラの骨が散乱しています。
2007年に訪ねたときも印象的でしたが、今回も雄大な風景を見ることができて素晴らしかったです。
Q.
スピッツベルゲンは、船でしか訪問できませんが、船で巡る旅の良さはどんなところでしょうか?
船内の過ごし方や船内でであった人たちは、どんな人たちでしたか?
A.
オーストラリア人が多く、次にヨーロッパやアメリカ・カナダ人が 続きます。多くは引退した医師の夫婦など、悠々自適な 暮らしをおくっている年配の方が多かったです。
船内は快適で、揺れも少なく、居心地は良かったです。
Q.
気候はどうでしたか? 持っていくべき持ち物や服装はありますか? 持って いくと便利なものはありますか?
A.
夏とはいえ、ダウンジャケットなどはあったほうがいいですね。それくらいで、あとは持ち物リストにあるものを もっていけば大丈夫です。双眼鏡や長靴は貸してくれますし。
Q.
乗船するロングイヤービーンの町はいかがでしたか?
A.
小さいながら、特に困ることはありません。 シーズン中は宿の予約が困難ですから 早めに予約したほうがいいでしょう。
※スピッツベルゲン島はスバールバル諸島の一部です。
【石川直樹さんプロフィール】
1977年東京生まれ。写真家。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。人類学、民俗学などの領域に関心を持ち、辺境から都市まであらゆる場所を旅しながら、作品を発表し続けている。『NEW DIMENSION』(赤々舎)、『POLAR』(リトルモア)により、日本写真協会新人賞、講談社出版文化賞。『CORONA』(青土社)により土門拳賞を受賞。著書に、開高健ノンフィクション賞を受賞した『最後の冒険家』(集英社)ほか多数。
帰国後に石川さんは、写真展が開催されました。
FUJIFILM SQUARE 開館10周年記念写真展
「いつでもどこでも写ルンです」
(2017年8月11日-24日)
上記記事中に掲載の写真画像は「FUJIFILM 写ルンです」を携えて撮ってきた写真です。
「写ルンです」の石川直樹さん限定版が発売中。
こちらも「南極」「北極」写真カバーとなってます。(右画像)
石川直樹 「この星の光の地図を写す」 会場:新潟市美術館 期間:2017年8月10日(木)~9月24日(日) 開館時間:9:30ー18:00 休館日:月曜日、9月19日(火) ※8月14日(月)、9月18日(月・祝)は開館 詳細:http://www.ncam.jp/exhibition/3981/ |